珍しい“くせ毛のたてがみ”を持つライオンがSNSで世界の人気者に「カールがかわいすぎる」(ケニア)

彼の姿は野生とは思えない“サロン帰り”のような仕上がり。

ケニア・マサイマラ保護区で撮影された、たてがみが自然にカールした雄ライオン「ンズリ(Nzuri)」が、SNSで世界中の注目を集めています。スワヒリ語で「美しい」「良い」を意味する名の通り、彼の姿は野生とは思えない“サロン帰り”のような仕上がり。野生動物写真家カンビズ・ケイミオ・プールガナド氏による写真が投稿されるや、瞬く間に拡散されました。

NDTVによると、プールガナド氏はパイロットとして働く傍ら、野生動物の撮影をライフワークとしています。彼がInstagramに投稿したンズリの姿は、柔らかな朝日に照らされ黄金色に輝くカールが印象的で、コメント欄には「カールがかわいすぎる」「まるで映画スターみたい」「人間の手にかかりませんように」といった声が寄せられました。

専門家は、ンズリの特徴的なたてがみは「遺伝、高湿度、そして雨に濡れたたてがみが自然乾燥する過程」の組み合わせによるものと説明。野生ではほとんど見られない質感なことから、SNSで人気が拡大しました。   

ンズリはかつて「トピ・プライド」という群れに属していた7頭の若い雄ライオンの1頭。現在は群れを離れて暮らしており、兄弟の中で唯一、この自然のカールを持つといいます。プールガナド氏は「もしンズリに心を動かされたなら、ケニアのライオンを守る活動に参加してほしい。小さな行動が大きな変化を生む」と、SAYS.comを通して呼びかけました。動物保護団体パンセラの2019年の調査によると、ライオンの35%は牙や皮などを目的とした密猟で命を落としているといいます。 

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