今アメリカで大騒動の郵便投票を巡るバトルとは?「投票する権利を破壊」とテイラースウィフトもトランプ大統領を痛烈批判

スウィフトは2つのツイートで、トランプ大統領を強く批判。背景にあるのは…
(左)Reuters(右)Getty Images

郵送によるアメリカ大統領選の投票を阻もうとしているトランプ大統領を、歌手のテイラー・スウィフトがTwitterで強く批判した。

スウィフトはこう綴っている。  

「USPS(郵政公社)を壊そうとしているトランプの計画は、一つのことを明らかにしている。それは彼が、私たちが彼を大統領に望んでいないとよくわかっているということ。彼は権力を握るため、あからさまなやり方で私たちを騙し、多くアメリカ人の命を危険にさらすことにした」

「ドナルド・トランプの無能なリーダーシップは、私たちが経験している危機をひどくしている。そして彼は今そのリーダーシップを利用して、私たちの投票する権利、安全に投票する権利を破壊しようとしている」

Trump’s calculated dismantling of USPS proves one thing clearly: He is WELL AWARE that we do not want him as our president. He’s chosen to blatantly cheat and put millions of Americans’ lives at risk in an effort to hold on to power.

— Taylor Swift (@taylorswift13) August 15, 2020

Donald Trump’s ineffective leadership gravely worsened the crisis that we are in and he is now taking advantage of it to subvert and destroy our right to vote and vote safely. Request a ballot early. Vote early.

— Taylor Swift (@taylorswift13) August 15, 2020

スウィフトは最後に「みなさん早めに投票して」と呼びかけている。

アメリカを揺るがす、郵便投票を巡るバトル

スウィフトが批判する、郵便投票問題。背景には自分にとって不利になりかねない郵便投票をなんとか阻止しようとするトランプ大統領の動きがある。

アメリカの郵便サービスの危機は、2006年に遡る。この年、連邦議会が郵政公社に対して、今後75年分の職員の定年後の医療費をカバーする720億ドルの基金を作るよう命じる法律を可決した

その結果、2006年は郵政公社の最後に利益が出た年となったとポリティファクトは伝える。

さらに2020年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックで、USPSは大きな打撃を受けた。前郵政長官のメーガン・ブレナン氏は4月に、USPSは補助金なしにはやっていけない状態だと警告した

アメリカでは11月に大統領選が予定されているが、新型コロナウイルス感染防止のために、多くの州が郵便投票の準備を進めている。

しかしトランプ大統領は、郵便投票が民主党にとって有利に働くという考えから、郵便投票を拒絶している。

トランプ大統領は5月に、ブレナン氏の後任として自身の支持者であり共和党の献金者であるルイス・デジョイ氏を郵政長官に任命した。

デジョイ氏は長官就任後に、郵便サービスを減らすなど、大統領選挙の郵便投票が期日内に配達されないような改革を次々と打ち出している

そしてトランプ大統領は8月13日に、USPSへの追加の補助金を認めない方針を示した。その理由を郵便投票をしにくいようにするためだとフォックス・ビジネスの番組で説明している。

「民主党は、郵便局が機能するために補助金を必要としている、そうすることで自分たちの票を得られるからだ」「しかし私は補助金を認めない。補助金がなければ、郵便投票はできないだろう」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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