アバクロCEO マイク・ジェフリーズ氏、ブラックカラーの商品を禁止

アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch : A&F) CEO マイク・ジェフリーズ氏は黒い色を非常に嫌っているため、ブラックカラーの商品を店で扱うことと従業員の着用を禁止しているとのことだ。違反は許されないらしい。
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アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch : A&F) CEO マイク・ジェフリーズ氏は黒い色を非常に嫌っているため、ブラックカラーの商品を店で扱うことと従業員の着用を禁止しているとのことだ。違反は許されないらしい。

販売店は、Business Insiderにアバクロンビーはブラックカラーの衣料品を販売していないことを認めた。オハイオ州コロンバスの本社および他の店舗では、従業員はブラックカラーを着用しないように言われている―ウィンター・コートの場合でさえも。その理由はジェフリーズ氏が黒い色を嫌悪しているからだとBusiness InsiderにA&Fの従業員は語った。

「アバクロンビー&フィッチはブラックカラーの衣料品を販売しておりません。また本社と店舗での着用は控えるようにしています。我々はカジュアルなライフスタイルのブランドで、黒い色の衣料品はフォーマルな印象を持つと考えているためです」と同社はBusiness Insiderに対して説明した。「我々は黒い色に反感を持っているわけではありません。タキシードなどのフォーマルな衣類に最適だと思っています」

ブラックカラーは一般的にドレス、デニム、そしてジョニー・キャッシュ(愛称:マン・イン・ブラック)に使用されると非常に見栄えのする色だが、現場主義のCEOはそういったものを必要としていない。A&Fの購買者には、ブラックの代わりにダークネイビーという選択肢がある。

現時点で、同社の代表からこれ以上のコメントを得ることはできなかった。

自身のブランドを限界まで排他的にしようとの試みによりジェフリーズ氏は評判が悪い。A&Fの女性衣料には XLとXXLサイズがない。ジェフリーズ氏が2006年にSalon(サロン)に語った(『クールな若者』にだけ自分の店で買い物をして欲しい、とはっきりと述べた)コメントが5月に再び脚光を浴び、同店舗の排他的なやり方について論議が起きた。ジェフリーズ氏はこれに対し、このコメントは文脈から切りはなして解釈されたもので言葉の選択を誤ったことを後悔していると述べている。

ジェフリーズ氏は5月、自身のFacebookで次のように述べている。「A&Fは他の大多数の専門的なアパレルブランド同様に向上心のあるブランドで、特定の顧客層をマーケティングのターゲットにしています。我々はあらゆる差別、いじめ、特性蔑視、そして人種、性別、体格、その他の個人的特徴に基く反社会的行動に全面的に反対しています」

A&Fは同5月、2013年第1四半期の売上が17%落ち同社の利益予測を引き下げることになったと発表した。

[(English) Translated by Gengo]

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