2つのシンプルな改革により、テクノロジー業界の男女差を埋めることは可能だろうか? Google[x]のVice President ミーガン・スミス氏は可能だと考える。
Women 2.0 (ウーマン 2.0:「新興テクノロジー企業を起業する、直観、情報、知識のある女性の数を増やす」ことを目的とする組織)が先日、年次大会の発表者の名前を公表した。この会議は、テクノロジー業界の女性は2020年までにいかにして地位を上げることが可能か、ということに焦点をあてている。何人もの優れたオピニオンリーダーが、このイベントで演壇に立ち自分の展望を語る。スミス氏もこの中に含まれており、大会のキーノート・スピーカーを務める。
スミス氏はテクノロジー企業のトップに上り詰めたが、この業界で彼女が得た上位の地位は女性としては異例だ。Women 2.0 のエディター、ジェシカ・スティルマン氏によるインタビューが7月19日のForbesに掲載された。スミス氏は、テクノロジー業界での女性の未来について語り、2020年までに同業界がより多くの女性の参加を促す、2つの革新的方策を明らかにした。
スミス氏によれば、テクノロジー業界の男女間格差を狭めるための第一歩は、まだ幼いうちから学校の授業で女の子にテクノロジー関連の素地を教育することだ。実のところ、テクノロジーを基礎とするカリキュラムをとれないことにより、米国は他の国に後れをとっている。スミス氏はWomen 2.0に対し次のように話している。
ベトナムには、2年生から学校の授業でコンピュータサイエンスを教えているところもある。誰もがプログラミングを期待されているから男女差が存在しない。子供たちは高校2年生までには、Googleのインタビュー・レベルのソリューションを作成している。教育の開始時よりカリキュラムの核の一部としてコンピュータサイエンスの課程を新たに加えたり、専門に行える場所を用意する必要がある。単なる選択制の放課後の活動ではなく、だ。First Roboticsプログラムや、そのような種類の優れたプログラムが主流となる必要がある。
しかし、テクノロジーを基礎とする学校カリキュラムを全米で実施するだけでは十分ではない。STEM(サイエンス、テクノロジー、技術、数学)関連のテーマを教える方法が大きな影響力を持つ、とスミス氏は続けて語る。
非常に長い間、数学は特定の方法で教えられてきた。それ自体は良いことだ。しかし、数学に興味を持つのは一部の少数の同じような子供たちだけ。二人の男の子がいて、一人は歴史と文学に非常に興味を持っていると想像してみよう。この男の子にレンズに関するちょっとした計算をさせたかったら、ガリレオの話から始めることだろう・・・そこから、その子供はレンズに興味を持つだろう。しかし、ただレンズの話を始めても、その子はあなたの話に付き合ってはくれないかもしれない。興味や情熱を引くものは、子供それぞれに異なるのだから。
今後10年の残りの期間、テクノロジー産業がいかに発展していくかについてのスミス氏の考察をもっと知りたかったら、Forbesに掲載されているインタビューの全文を読んでほしい。
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