インターネット掲示板『2ちゃんねる』の元管理人・西村博之氏が、東京国税局から、約1億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。同掲示板の管理事業を海外法人に譲渡したと公表した後も、広告収入を受け取っていたという。47ニュースが報じた。
西村氏は、2009年1月、2ちゃんねるを譲渡し、管理人を辞めたことを公表。譲渡先は、シンガポールにあるパケット・モンスター社である。NHKニュースは関係者の話として、その後も西村氏がこの会社を経由して掲示板の広告収入を報酬として得ていたと報じている。
MSN産経ニュースによると、2ちゃんねるの広告収入は西村氏が代表を務める「東京プラス」(東京都北区)などから、パケット・モンスター社に送金された。額は2009~2012年の4年間で、約3億5千万円になるという。
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西村氏は11年までの3年間で、パケット・モンスター社から1億数千万円の報酬を受け取ったことを国内で申告。しかし、国税局はシンガポールの会社に実態が乏しいことなどから、約3億5千万円全てが西村氏の所得と判断した模樣だという。
西村氏は既に、うち約1億円を今年3月までに申告、残りの1億円は申告期限が過ぎており、追徴税額は約3千万円だったという。
なお、国税庁は、今年6月、シンガポールを含む『タックスヘイブン』と呼ばれる国や地域に財産を持つ日本人のリストを大量に入手し、脱税が疑われるケースなどがないか調査していくことを明らかにしている。
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