東京電力は10月9日、福島第一原発で作業員が汚染水を浴びたことを発表した。淡水化装置の配管の接続部を、協力企業の作業員が誤って外したため、高濃度の汚染水が漏れたという。
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東京電力
同日午前10時ごろ、原子炉を冷却した水から塩分を取り除く同装置から水漏れがあったとの連絡を受けた。接続部をつなぎ直して配管付近の弁を閉めたことで50分後に水漏れが停止したという。
東電は漏れた水について、淡水化装置の設置スペースのせき内にとどまっていると説明している。漏れた汚染水は7トン以上あるもよう。
原子力規制庁によると、8月13日に淡水化前に採取した水には、ストロンチウム90などベータ線を含む放射性物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれていた。今回漏れた水も、同レベルの放射性物質が含まれるとみられる。
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