間もなく空の旅はものすごくうるさいものになりかねない。
米国連邦通信委員会 (FCC) は来月、航空機内での携帯電話による通話の解禁を検討する。ウォールストリートジャーナル (WSJ) とブルームバーグニュースが木曜日に報じた。
WSJによると、FCCが12月の会合で検討を予定している新たなルールでは、離着陸時は従来どおり通話を禁止する。しかし、航空機が10,000フィートに達した後は、乗客は、メール、インターネットサーフィン、電話をかけることが認められる。たとえ隣の座席に座っている人が感謝祭を過ごすために自宅に戻ろうとしていて、1時間の睡眠をとりたいと願っていたとしても。
新たなルールの採択は、最近の航空機内での電子機器の規制緩和のトレンドを継続させるものである。先月、米国連邦航空局 (FAA) は機内での電子機器の制限を緩め、離陸後と着陸前に航空機が10,000フィート以下の高度にあるときに乗客が機器の電源を切る必要性がなくなった。旅行者は、航空機での移動を退屈ではないものにするこの変化に喝采を送った。ただ通話を認めることで喜ぶ人は少ないかもしれない。
航空機は、多くの地下鉄車両と同様、現代生活に常時ネットワーク接続してる状態からの切断をもたらしてくれるものだ。毎時500マイルで飛行している金属チューブのなかに閉じ込められて、隣の座席に座っている人が電話越しで叔母に向かってその日1日のことを語られる状況を想像してみてください。私たちはそのような事態を想像したくはないはずだ。
幸いなことに、FCCのルールは航空会社に通話を可能にすることを強制するわけではない。単に、選択肢を与えるだけである。デルタ航空やアメリカン航空の経営陣に頭の冷静な人が少なくとも何人かはいることには、希望がもてる。
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