サンタクロースの仮装をしてバーを巡る恒例のイベント「サンタコン」が今年も12月14日にニューヨークやサンフランシスコなどの都市で開催された。
1994年にサンフランシスコで誕生したこのイベントは、今では世界44カ国、319都市で開催されている。ロイター通信によると、今年ニューヨークでは3万人以上のサンタたちが参加したという。
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しかし「サンタコン」は毎年多くの参加者が泥酔し、公道で嘔吐したり放尿したりとマナーに反する行動が多く見受けられることから、住民の間で悪名高い。中にはサンタの仮装をした客の入店を拒否するバーや地区もあるほどだ。
そのためニューヨークでは主催者が参加者に寄付を呼び掛けたり、「サンタが広めるのは喜び。恐怖でも、ゲロでも、ゴミでもない」をはじめとする「サンタの心がけ11カ条」を掲げるなどして参加者のマナー向上を目指した。
しかしその努力もむなしく、「サンタコン」が開催された日の夜、サンタの格好をした8名の男性が乱闘騒ぎを起こしている様子が目撃された。向かい側の通りから撮影された映像では、サンタの格好をした男性たちが仮装をしていない男性を暴行し、さらに止めに入ろうとした通行人にも暴力をふるっている様子が見てとれる。
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通報を受けた警官が現場に駆けつけたときにはすでに犯人たちは現場を離れていたため、身元は確認されていない。乱闘に至った経緯も明らかにされていないが、飲酒が1つの要因だろうと見られている。
ワシントンタイムズ紙によると、今年のニューヨークのサンタコンでは少なくとも10人が逮捕され、1人が病院に搬送された。搬送された1名はバーで他の客とケンカになり、割れたビンで首を負傷した模様。悪名高き「サンタコン」は今年も汚名返上ならずに終わった。
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