海外版ファミコンカセットに、1000万円超の入札

「Nintendo Entertainment System(NES)」(日本で発売されたファミコンをベースに、北米およびブラジル、欧州、アジア、オーストラリアにおいて販売された任天堂のゲーム機)向けの非常にレアなゲームカートリッジ「Nintendo World Championships」が、オークションサイト「eBay」に登場している

Nintendo Entertainment System(NES)」(日本で発売されたファミコンをベースに、北米およびブラジル、欧州、アジア、オーストラリアにおいて販売された任天堂のゲーム機)向けの非常にレアなゲームカートリッジ「Nintendo World Championships」が、オークションサイト「eBay」に登場している

ひとつのカートリッジは、1月25日に9万9902ドル(約1023万円)で落札されたが、落札者はその後、「2歳の子供が勝手に入札した」として落札を取り消した。しかしその後も同種のカートリッジが続けて登場し、高額の入札額がつけられている。

1月25日に登場した2番目のカートリッジには、現在1万4350ドル(約167万円)の入札額がついている(終了は2月2日)。さらに、「たいへんよい」コンディションのゴールド版も出品されており、現在の入札額は10万ドルを超えている(終了は2月4日)。

Wikipediaによれば、これまでの最高額は、2013年11月に落札された7万5000ドル(約768万円)だ。

これらのカートリッジは、1990年に米国で開催されたイベント「Nintendo World Championship」向けに特別に作られたものだ。全部で116個しか作成されず、すべて市販はされなかった。

スーパーマリオブラザーズ」、「テトリス」、「ハイウェイスター」という3つの古典的なゲームの短縮版が収録されている。

全米の29の都市で開催された上記イベントでは、この3つのゲームを6分21秒間プレイして最もスコアが高かった人に豪華な賞品がプレゼントされた。現在オークションで話題を集めているカートリッジは、同イベントで準決勝に進んだ90名に贈呈されたものだ(下の写真)。

最初オークションにかけられたカートリッジは、上の写真とは異なり、ラベルが剥がされている上、その跡にボールペンで「Mario」と殴り書きされていた。

英国のゲームニュースサイト「Computer and Video Games」の編集者クリス・スカリオン氏は、このカートリッジは、たとえ傷が付いていても相当高い値打ちがあると考えている。

「言ってみれば、傷はついているが、とても珍しい車種の『フェラーリ』が見つかったようなものだ。買う価値はある」とスカリオン氏はBBCの取材に対して語っている。「任天堂製品のコレクターの間では、至高の品と考えられているのだ」

[Taylor Casti(English) 日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

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