マレーシアのナジブ首相は24日、緊急会見を開き、今月8日に消息を絶ったマレーシア航空370便はインド洋南部に墜落したとの見解を発表した。
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首相は声明で、英国による新たな人工衛星情報の分析の結果、機体は豪パース西方沖のインド洋で最後に確認されたとした上で、「遠い地点にあり、着陸可能ないずれの場所からも離れている」と指摘した。
その上で「大変残念だが、新情報に基づき、370便はインド洋南部で(飛行を)終えたと言わねばならない」と述べた。
乗客乗員239名は全員死亡したとみられている。
首相は遺族に対し報告を行ったことも明らかにした。
370便の捜索をめぐっては、オーストラリアのアボット首相がこの日、パースの南西約2500キロメートルの地点で、機体の一部と思われる物体を新たに2つ発見したと明らかにしている。
首相は、緑色がかった灰色で円形の物体と、オレンジ色で長方形の物体が見つかったとし、現場近くのオーストラリア艦艇により、早期に引き揚げられることを期待すると述べた。
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370便は8日に北京に向けて離陸後およそ1時間後に消息を絶った。これまでのところ原因などは分かっていない。
事件発生当初は、マレーシアとベトナム南部の海域周辺を中心に捜索が行われていたが、その後の調査で同機が西へと針路を変更していた可能性があることが判明。予定針路からが数千マイルも離れた南半球のインド洋南部へと捜索海域が絞られていた。
[クアラルンプール 24日 ロイター]
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