栃木県今市市(現・日光市)で2005年、市立大沢小学校1年の吉田有希さん(当時7)が下校途中に連れ去られて刺殺された事件で、別の事件で逮捕、起訴された30代の男が関与をほのめかす供述をしていることが4月17日、わかった。県警の合同捜査本部は、男が事件に関わった可能性があるとみているが、供述内容には曖昧な部分もあるといい、慎重に裏付け捜査を進めている。時事ドットコムなどが報じた。
捜査関係者によると、男は別の事件で逮捕、起訴され勾留中。事件当時、車を所有しており、土地勘があるなど、捜査本部が描いていた犯人像と一致する部分があるという。衣服など有希ちゃんの遺留品は見つかっていない。
(時事ドットコム「栃木女児殺害、関与を供述=別事件で逮捕の男-慎重に裏付け捜査・県警」より 2014/04/17 13:08)
コトバンクによると、今市事件は次のような事件だ。
今市市(現日光市)の市立大沢小1年の吉田有希さんが2005年12月1日午後、友人と下校途中、自宅近くの三差路で別れた後に連れ去られ、翌2日午後、約65キロ離れた常陸大宮市の山林で遺体で見つかった。死因は失血死で、胸に十数カ所の刺し傷があった。茨城、栃木県警の合同捜査本部は200人態勢で捜査を続けている。事件は、有力な情報提供者に上限300万円の捜査特別報奨金を与える制度の対象になっている。
( 2010-12-02 朝日新聞 朝刊 茨城 1地方 )
(コトバンク「今市事件 とは」)
男は事件について「関与した」と話したが、供述内容はあいまいで、裏付けがとれない部分が多いという。
警察によりますと別の事件で逮捕された栃木県鹿沼市に住む30代の男が、自分から事件への関与をほのめかしたということです。
これについて、警察は「供述はあいまいで具体性がなく、これまでのところ物証は得られていない」としており、慎重に捜査を進めています。
(NHKニュース「栃木の女児殺害事件 関与ほのめかす供述」より 2014/04/17 12:05)
47NEWSが関係者の話として伝えたところ、逮捕された男は1月、偽ブランド品を販売目的で所持していたとして、商標法違反容疑で逮捕され、すでに起訴され公判中という。