2014年の夏のボーナスは、大手企業だけで見ると従業員1人あたり約88万9000円。大手企業だけでなく日本全国で見ると36万3000円――。
経団連が5月29日に発表した大手企業の夏のボーナス調査(第1回集計)によると、回答した74社の従業員1人当たりのボーナスの平均は88万9046円で、去年に比べて7万1891円増えた。前年と比べた伸び率は8.8%で、現在の方式で集計を始めた1981年以降では、バブル期の1990年実績(8.36%)を抜いて過去最高だという。
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調査は、東証一部に上場している従業員500人以上の240社が対象。労使交渉が妥結した74社の結果を集計した。業種別でみると、15業種のうち11業種が昨夏に比べて増加。なかでも自動車は、16.7%増え、108万6032円だった。100万円を超えたのは、2008年以来となる。
建設や情報・通信などの業種については、労務行政研究所が5月8日に類似の調査を発表している。
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「商業」は卸売業、小売業。「情報・通信」には、IT関係のほか新聞、出版、放送を含む。
では、大手企業だけでなく、日本全国の企業で見るとどうなのか。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが4月に発表したレポートによると、事業所規模5人以上の民間企業では、一人あたり平均36万3300円となっている。
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