山谷えり子・拉致担当相、在特会との関係に質問が集中【ヘイトスピーチ】

山谷えり子・拉致問題担当相(国家公安委員長)は9月25日に日本外国特派員協会で拉致問題について講演した。質疑応答では、在特会についての質問が集中した。
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山谷えり子・拉致問題担当相(国家公安委員長)は9月25日に日本外国特派員協会で拉致問題について講演した。北朝鮮による拉致問題について、横田めぐみさんが拉致されたときの状況などを紹介しながら、「オールジャパンで取り組んでいきたい」などと語った。

質疑応答では、在日韓国人・朝鮮人への差別的な言動(ヘイトスピーチ)を街頭で繰り広げる「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の幹部らと一緒に写真に写っていると「週刊文春」(9月25日号)が報じたことを巡る質問が集中した。

質疑応答は以下の通り。

【質疑応答】

Q(英タイムス) 最近、元在特会関西支部長の増木重夫氏との関係が報じられた。疑いをはらす意味でも、何年前から増木氏を知っていて、何回会ったのか、在特会についての考えをはっきりと表明してもらえないか。

A 私は選挙区が全国でありまして、たくさんの人とお会いをしております。その、まき、増木さんという方が在特会の関係者ということは存じ上げておりません。

Q 何回お会いしたのか。最初にお会いしたのはいつだったのか。

A えーと、そ……れはですね、記憶にありませんね。何回とか何年前というのは(笑)。たくさんの人々といろんな機会にお会いをしながら、いろんな意見を聞いてきているところであります。

Q 在特会の訴える政策に反対するのか。

A あの、一般論として、その、いろいろな組織についてコメントするというのは適切でないというふうに考えております。

Q 国連もアメリカ国務省も、大臣が担当する警察庁も、3つの組織はすべて在特会を「憎悪、ヘイトクライムのグループ」であると指摘している。つまり彼らは差別的な気持ちを煽動し、在日韓国・朝鮮人への差別を促す組織と言っている。やはり警察庁のトップとして、はっきりこの場で「ヘイトクライム、ヘイトスピーチなどの差別的行為は絶対許すべきでない。人種差別はよくない」とおっしゃっていただきたい。

A あの、先ほど「サインを」とお願いをされまして、私は「和をもって貴しとす」というふうに、えー、揮毫をさせて頂きました。日本というのは和をもって貴しとする、一人一人の人権を大切にしてきた国柄でございます。そして、ヘイトスピーチに関しましては、特定の集団や人々に対して非常に差別的な決めつけをしたり、また、名誉毀損をしたり、あるいはですね、侮蔑的な感情をあおったり、憎悪の感情をあおるということでですね、それはまことによくない、憂慮に耐えないことであります。

そして、まあ、昨今の日本で、ヘイトスピーチをする人、そしてそれにまた反対する人々の間で暴力的な行為すら起きている。遺憾に思っております。警察といたしましては、必要な警備を行い、また違法行為があれば、法と証拠に基づいて厳正に対処していかなければならないと考えております。

Q 週刊文春の記者とのインタビューで「在特会は知らない」と答えた。今のやりとりでも「名前も知らない」と答えた。それで警察行政のトップがつとまるのか。今これだけ国連から問題にされている団体のことを知らなくて警察行政のトップがつとまるのか。それこそ辞任に値するのではないか。

A えー、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムに関しましては、先ほども申しましたが、憂慮に耐えない、遺憾に思います。えー、平和で、愛し合う世の中をつくりたい、そんな21世紀をつくりたいと思う多くの人々、私も当然でございますが(笑)、えー、それに対するチャレンジだと思っています。週刊誌のやりとりに関しましては事実ではございません。

Q(フランスRTL) 慰安婦問題について。朝日新聞の記事が出てから日本の右翼系メディアは非常に強く朝日新聞を攻撃している。私から見るとこれは政治的な背景があると思える。政府からこのような動きを促しているのではないか。それによってメディアが自己牽制、あまり自由にものを書かなくなるのではないかと感じている。そして圧力をかけて朝日新聞の社長の辞任を促しているのではないか。日本において報道の自由の状態をどう思うか。

A 日本はですね、報道の自由がある国だと私は考えております。私も元記者といたしまして、真実が明らかになっていくことを望みます。

Q 私からすると、朝日新聞の記者とはいいませんが、日本を非常にヘイトしているんじゃないかと思うような外国特派員がいたりしますが、こういった方々も取り締まって頂けますか?

A 言論の自由と一人一人の人権は守らなければならないと考えております。

Q(NHK) 日朝政府間協議でどのような姿勢を問いただしていくのか。もう一点、北朝鮮側から拉致以外について提示された場合、どう対処するのか。

A えー、あの、拉致問題担当大臣としてのスピーチを頼まれて今日ここに参りまして、拉致問題の、あの、質問をいただきましてありがとうございます(笑)。えー、あのー、最初の報告は夏の終わりから秋の初めまでということでございましたが、先日の、ま、報告というよりも連絡ですね、初期段階だからそれ以上のことは、あー、言えないという、それはとても報告とは言えるものではございません。そのような連絡を受けまして、日本といたしましては、それはいったいどういう意味なのであるか、えー、調査の内容、をー、いろいろな分科会での作業、そしてどのぐらい開いてどういうことを今プロセスの中でやっているのかどうかということを、当然聞かなければならないわけでございます。で、北京の大使館ルートを通じてそのことを申し入れて参りましたところ、9月の29日、中国の瀋陽において、日本の外務省、伊原アジア大洋州局長、そして宋日昊(ソン・イルホ)大使が会合を開くということがセッティングされているという状況であります。でありますから、どのようなやりとり、あるいは北朝鮮側の回答が来るか、今はまだ分からない状況ですので、予断を持って何かというのをこの場でお話しするのは難しい状況にございます。

Q(フリー江川紹子) またヘイトスピーチの方に戻って申し訳ありません。現状では警察がヘイトスピーチをしている人たちを守っているかのように見える映像、あるいはまったく無抵抗の老人をヘイトスピーチをしている人たちが殴る蹴るの暴行をしているのに、警察官が特に取り締まる様子もない映像がインターネットで流れて、これが日本のイメージを著しく損なっていると思います。そういう現状を踏まえて、警察を監督する大臣として、ヘイトスピーチの問題に警察がきちっと対応していく、現行法で出来る限りのことをしていくというお考えを披瀝していただけるでしょうか。

A あの、私も、その、そのいろいろなグループがぶつかっているという映像をですね、えー、いくつか見ております。でー、違法行為があればですね、暴力行為、違法行為があれば、当然ですね、えー、法と証拠に基づいて厳正に対処しなければならないというふうに、えー、思っております。えー、警察を督励して参りたいと思っております。

Q(独フリー) 先ほどの右翼リーダーについてよくわからないという話だったが、大臣は警察組織のトップとしてこういう組織、右翼団体についてあらゆることを知っておくべきではないかと思うが。それを知らなかったというのは問題ではないか。

A あの、知らなかったとは言っておりません(笑)。ですから週刊誌の書きぶりは正しくなかったというふうに先ほどお答えをいたしました。で、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムというのはよくないことだということも、あの、申しました。あー、そして違法行為があるならば、あー、法と証拠に基づいて、警察としては厳正に対処していくべきだと考えております。

Q(TBSラジオ) 先日、番組から書面で質問し、お答えをいただいたものがある。その中で「在特会についてどのような団体という認識をお持ちか」という質問の答えに「在日韓国人・朝鮮人問題を広く一般に提起し、彼らに付与されている特別永住資格の廃止を主張するなど、在日特権をなくすことを目的として活動している組織と承知しています」とあった。この場合の「在日韓国人・朝鮮人問題」と「在日特権」とは何を意味しているのか。

A あの、本当にこのところですね(笑)、たくさんの取材を受けて、たくさん回答しております。で、今ですね、お読みになられた部分は、おそらく、え-、全体をお示しくださっていないので、ちょっと、あの、確かではありませんが、今お読みになられた部分は、おそらく在特会のホームページから、あの引用したものをそのまま記しているんだろうと、あの、思います。ということであります。

あの、その、在特会があの、あの言っている「在日特権」というのが、詳しくは何を示すのか、在日特権というですね、あのー、定義というものは、あのー、それはいろいろなグループがいろいろなことを、あの「かぎかっこ」で、まあ言っているんだと思いますが、まああの、法律やいろいろなルールに基づいて特別な権利があるというのはですね、それはそれで私が答えるべきことではないと思っています。

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