シカゴの水族館で、新しい仲間が人気を集めている。親のいない生後5週のラッコの赤ちゃんだ。
いまのところ「パプ681(Pupは、ラッコやオットセイなどの子どもを指す言葉)」と呼ばれているこのメスのラッコは、9月30日にカリフォルニア州の海岸で「鳴いて」いるところを発見された。
発見時、体重わずか900グラムあまりだった赤ちゃんラッコは、最初はカリフォルニア州のモントレーベイ水族館に運ばれたが、永住の地としてシカゴのシェッド水族館へ移された(冒頭の動画は、シェッド水族館に到着するところから始まっている)。いまは体重もしっかり増え、2700グラムを超えた。
シェッド水族館の保護プログラムは、過去25年のあいだに、700頭近いラッコを保護してきた。怪我をしたラッコの保護や治療と野生復帰、岸に打ち上げられた赤ちゃんを育てて海に返す人工哺育プログラム、野生に戻れないラッコの世話などを、おもな活動としている(同水族館のFacebookアカウントによると、パプ681については野生に返す計画はないとのこと)。
この赤ちゃんラッコは、当面は一般公開されず、水族館の舞台裏にとどまる予定だ。目下のところ、24時間体制の世話を受けながら、毛づくろいや餌のとりかた、食事のしかたを身につけている最中だ。水から出たり入ったりして、体温調節のしかたも学んでいる。
パプ681は、日々めざましい成長を見せている。哺乳瓶から調合乳を飲み、エビや貝などの固形物も食べられるようになった。体が濡れているときに、白いタオルの上に上って、毛づくろいや体温調節をすることまで覚えた。
シェッド水族館の広報担当者は、次のように語っている。「赤ちゃんラッコのリハビリには、水族館全体の協力が欠かせません。いまは、当水族館の動物ケアチームが、ラッコとしての生きかたを教えているところです」。
以下は、水族館チームが11月9日に公開した、パプ681の最新動画。防寒効果のためにラッコの親が頻繁に子供の毛繕いをすることや、コンブを巻き付けて寝ることなどを飼育環境で再現しようとしていることがわかる。現在の体重は3119キログラムだが、成獣になると15キログラム以上になる。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:梅田智世/ガリレオ]
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