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2015年04月05日 20時00分 JST | 更新 2015年04月05日 20時25分 JST

イランとの核合意はオバマ大統領の功績作りに役立つのか【プラネット・ポリティクス】

イラン政策が仮にでもまとまれば、これはオバマ政権2期目にとって、1期目に医療保険改革法を行ったのと同じ選択になるだろう。

NICHOLAS KAMM via Getty Images
US President Barack Obama makes a statement at the White House in Washington, DC, on April 2, 2015 after a deal was reached on Iran's nuclear program. Iran and world powers agreed on the framework of a potentially historic deal aimed at curbing Tehran's nuclear drive after marathon talks in Switzerland.AFP PHOTO/NICHOLAS KAMM (Photo credit should read NICHOLAS KAMM/AFP/Getty Images)

ワシントン発 -- オバマ大統領は、ほぼすっかり白髪になり、その声は沈んでいたが、心からの希望に満ちていた。彼は4月2日、ホワイトハウスのローズガーデンに立ち、政権2期目の最重要項目や危険な敵たちへの対処の見通し、歴史の中での自らの役割について主張した。

それは、オバマが自らの個人的な頂点に到達した瞬間だった。彼が自らの運命だとみなしている、冷静で現実的なピースメーカー(仲裁者)の役割を果たすのだ。

冷戦時代の3人の大統領、ジョン・F・ケネディ、リチャード・ニクソン、ロナルド・レーガンを思い起こさせる。世界の政治家の標準から言えばまだ若い53歳のオバマは、イランとの間で長期にわたる暫定的合意に達したことを強調した。

オバマはこの中で次のように語った。「21世紀に平和の大義を推し進めるために、軍事力が唯一の選択肢ではなく第一の選択肢でもないことを、アメリカと他の大国が協力して示しつつある」

オバマはある時、以前ソ連との対立が危機的になった時に若いケネディ大統領が言った言葉の「私たちは恐れから交渉してはならない。しかし、交渉することを恐れてはならない」を取り上げた。最終的にケネディは交渉した。後年、ニクソンやレーガンがやったように。軍縮政策が始まり、ソ連は崩壊した。

イラン政策が仮にでもまとまれば、これはオバマ政権2期目にとって、1期目に医療保険改革法を行ったのと同じ選択になるだろう。自発的でハイリスクで大統領職に決定的な影響を与える選択だ。彼は再び、複雑で解決不能な問題に飛び込もうとしている。彼は再び、失敗するだけでなく、既に機能不全に陥っているアメリカの政治システムをさらに分裂させる危険を冒している。

評論家たちは数分も経たないうちに暫定的合意を非難し始めた。議会を牛耳っている共和党は、ほぼ確実にその政策をとん挫させようとするだろう。そして、共和党が誠実に行動するとしても、合意案自体、イランが拒否するほど大幅に変更されるだろう。

イランの意図を疑う理由はたくさんある。オバマ自身が認めているように、少なくともイランは、世界中にテロリストを配置し、ミサイルシステムを構築し、代理を使ってバグダッドやベイルート、ダマスカスのような首都だけでなく、今やイエメンという国家までコントロールし続けている。

イランに脅威を感じているのはイスラエルだけではない。サウジアラビア率いるアラブ湾岸諸国は、シーア派やペルシャ人に対して宗派的、民族的な恐怖を感じている。その恐怖は千年前まで遡るものだ。

しかし、オバマの公人としての生活にひとつの一貫した主題があるとすれば、それは軍事力に始まって軍事力に終わらない答えを探し出そうとする意欲だ。

2008年の予備選挙で最終的にオバマがヒラリー・クリントンの優位に立てたのは、2002年に行ったイラク反戦演説のおかげだった。イラクとアフガニスタンへの軍事関与を終わらせるという公約は総選挙勝利の鍵となった。

アメリカ国民はジョージ・W・ブッシュ大統領時代に起きたことを知り、その対極を求めた。ブッシュは、他文化に無知無関心で軍事力以外の解決策をまったく想像できない、爆撃を決定した責任者だった。

イラン政策はうまくいくだろうか? アメリカで政治的に白紙に戻ってしまうのだろうか? 誰にもわからない。しかし、オバマ自身はこれと同じ話の国内版をすでに経験しているのだから、少し安心できる。

オバマケアを考えてみよう。

オバマケアは、専門家でさえすべてを把握するのが難しいほど多くの事柄が絡まり合っており、非常に複雑なものだった。

議会の共和党はこれを忌み嫌い、あらゆる手を使って廃案にしようとした。

オバマはこの案件を自らの経済的・国内的アジェンダの目玉として、それにすべてを捧げた。彼は常に交渉担当者と電話で話しており、詳細を知っていた。

最後に、オバマが勝った。そして、オバマケアは共和党の批判者たちが主張していたよりもずっとうまく機能している。

オバマはイランについて、自分は実際にはレーガン大統領よりもさらに懐疑的だと主張している。80年代、核兵器管理の問題でソ連指導者と対話する時、レーガンは「信頼せよ、されど検証せよ」〔訳注・ロシアのことわざ〕と述べた。

オバマは、イランをまったく「信頼」していないと主張する。そして、世界が、具体的には国際原子力機関が確実に「検証」できると私たち国民に約束する。

イラン人は何年もの間、秘密の核施設をうまく隠してきた。現在オバマは、イランに再びこうしたことをさせないためには「外交的解決が最善の方法だ」と言っている。

オバマが正しいかどうかわかるには何年もかかるかもしれない。しかし、彼が自分の戦略に信念を持っていることは、まったく驚くべきことではない。

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