NEWS
2015年04月09日 14時18分 JST

「クローズアップ現代」やらせ問題、NHKが中間報告 裏付けが不十分だったのは......

NHK「クローズアップ現代」で、登場する男性が「やらせがあった」と指摘している問題で、NHKの調査委員会(委員長=堂元光副会長)は4月9日、中間報告をまとめ公表した。

NHK「クローズアップ現代」で、登場する男性が「やらせがあった」と指摘している問題で、NHKの調査委員会(委員長=堂元光副会長)は4月9日、中間報告をまとめ公表した

番組の収録現場を「(詐欺の)活動拠点」と表現したことは「誤りであり、裏付けが不十分だった」と認めたが、その他の点では記者と出演者の話が大きく食い違っているとして、やらせの有無について、さらに調査するという。

問題となっているのは、2014年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”〜狙われる宗教法人〜」。多重債務者を出家させて名前を変えさせ、金融機関から住宅ローンをだまし取る手口の実態を追った内容だ。大阪府内の男性が4月1日、「私はブローカーの経験はなく、NHKの記者にやらせの指示を受けた。犯罪者のような放送をされ憤りを感じる」として、NHKに対して訂正を求める申入書を提出していた。

中間報告によると、男性は撮影前の打ち合わせで「ブローカー役を演じるよう依頼された」としている。一方、記者は音声を変えて映像も加工することを説明したが「演技の依頼はしていない」と否定。取材の際、男性が詐欺の手口を詳細に語り、「われわれブローカー」と称していたことから、記者は「ブローカーに間違いないと思った」と話しているという。関係者の話が食い違っており、事実関係をさらに調査する。

一方、記者がビルの一室を訪れる場面で「看板の出ていない部屋が活動拠点でした」とコメントしている部分については、裏付けが不十分で、誤りだったことを認めた。記者と多重債務者として番組で紹介した男性は、8、9年前から知り合いで、男性に「拠点でいいか」と確認した後、撮影場所に決めたという。

さらに、中間報告は撮影された映像を確認したところ、相談の場面が一とおり終わったあとで、記者が「お金の工面のところのやり取りを補足で聞きたい」と声をかけていることなどを指摘し、取材や撮影の方法、番組の構成が適切だったかどうか、検証をさらに進める必要があるとしています。

クローズアップ現代 調査委が中間報告 NHKニュースより 2015/04/09 11:03)

NHKは男性記者ら番組を担当した計14人と、外部の関係者3人に聞き取り調査を実施。今後は男性記者が取材した過去の番組VTRの検証も進めて最終報告をとりまとめ、弁護士ら外部の調査委員の意見も聴いた上で公表する方針。訂正放送も検討する

【関連記事】