エリザベス女王が7歳前後だった1930年代初頭に、ドイツで政権に就いたばかりのナチスをまねた敬礼をしていたことを示す映像が物議を醸している。7月18日、イギリスの大衆紙サンが公開した。プライベート映像が流出したことに、イギリス王室は不快感を示している。
サンは公式サイト上で映像を公開し、そのシーンのカットを新聞の一面に掲載した。映像は1933年、女王が6歳前後の時にスコットランドのバルモラル城で撮影されたとみられる。当時ドイツではヒトラーが首相に就任し、ナチス政権が誕生したばかりだった。
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白黒の映像は約17秒間で、7歳前後の女王が母親(後のエリザベス皇太后)や妹マーガレット王女、叔父のエドワード王子(後のエドワード8世)と写っており、母親が右腕を上げてナチス式の敬礼をしたのに続き、女王も同様のポーズを取った。同じく敬礼をしたエドワード王子は国王退位後の1937年、ドイツでヒトラーと会談するなどナチス政権に親近感を持っていたと言われている。
BBCに対して王室筋は、「多くの人はこの映像を正しい文脈で見るだろう。これは家庭内でのお遊びで、当時のニュースで流布していたポーズを真似ただけだ。当時は、ナチス政権がどのようになるかは誰も予想できなかった。この映像を何かの暗示とみなすことは、ミスリードで不誠実だ」とコメントした。
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