イギリスにとって、2014年はエネルギーの歴史を塗り替える記念すべき年だった。
イギリスの「エネルギー・気候変動省(DECC)」が発表したデータによると、イギリスの2014年のエネルギー使用量は、ここ半世紀のうちで最も少なかった。
具体的なエネルギー源に目を向けてみると、石炭の使用量は1800年代の産業革命以来最低レベルを記録した。また、二酸化炭素の排出量も前年に比べて約10%減少した。経済成長を続けながら、エネルギー消費量を減らしたことになる。
発電には、水力・火力・石炭・原子力・太陽光・風力など様々なエネルギー源が使われているが、それぞれの特性を生かしてなるべく安価かつ安定的に電力を供給するようバランスをとることを「エネルギー・ミックス」という。
気候やエネルギーのニュースを紹介するサイト「Carbon Brief」は、DECCのデータをもとに、イギリスのエネルギー・ミックスの変化を5つのグラフをまとめた。
グラフから、イギリスはここ10年で着実にエネルギー消費量を減らしていることがわかる。一方で、火力発電の際の熱損失や、送電中の電力損失などで、大量のエネルギーを無駄にしている現実もある。こうしたエネルギーの損失を減らすことができれば、まだまだエネルギーを節約できそうだ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:平井眞弓/ガリレオ]
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