[アトランタ 20日 ロイター] - カーター元米大統領(90)は20日、記者会見を開き、同日から脳のがんの放射線治療を始めると明らかにした。12日に、肝臓の手術でがんが見つかり、他の部位にも転移していることが分かったと公表したばかり。
カーター氏は穏やかな様子で、脳にメラノーマ(悪性黒色腫)の「非常に小さな影」が4カ所見つかり、3週間おきに治療を受けるため、自らの業務日程を大幅に縮小すると発表した。
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同氏は「何が起ころうとも気持ちはまったく落ち着いている」と述べ、自身の深いキリスト教信仰に触れ、自分の運命は「神の手中にある」と語った。
カーター氏は1977年から81年まで大統領を務め、退任後は人権擁護活動や選挙監視活動などに積極的に取り組んでいる。2002年にノーベル平和賞を受賞した。