Google、ドイツに来た難民のための翻訳支援を求める

Googleは9月25日のドイツ語のブログで、ドイツに入国してくる難民とのコミュニケーションを円滑するため、Google翻訳ツールに単語や文章を提供することの支援をユーザーに求めた。

Google・ドイツは、特にアラビア語とペルシア語のユーザーに対して、翻訳ツール改善の支援を求めた。

Googleは9月25日のドイツ語のブログで、ドイツに入国してくる難民とのコミュニケーションを円滑にするため、Google翻訳ツールに難民が話す言語の単語や文章を提供して支援してほしいとユーザーに要請した。特に、アラビア語やペルシア語の知識のあるドイツ語話者を求めた。アラビア語は、シリアやレバノン、リビアなどの公用語だ。ペルシア語はイランのほか、アフガニスタンやイラクの少数地域で話されている。

「何千人というボランティアが立ち上がり、ドイツで亡命希望者を助けています」。Googleはブログの中でこう述べた。「しかし、両者が母国語や共通語で理解し合えない場合、コミュニケーションが困難になることが多いのです」

さらにGoogleは、「今年だけで、ドイツではアラビア語への翻訳は5倍に増えました。翻訳はいまだかつてなく重要になっています。うまく翻訳された文章が、それを必要としている人々にとって大きな違いを生むのです」

Googleは、ドイツでのアラビア語への翻訳が5倍に増えたと報告した。

何十万もがすでにたどり着いたドイツは、今年だけで約100万人の移民・難民を見込んでいる。

ドイツのホスピタリティが世界中から称賛を浴びる一方、難民を迎えたいという政府の意向は国内の分裂を招いている。最近ドイツで行われた世論調査によると、アンゲラ・メルケル首相の人気は過去4年間で最低に落ち込んでいる。回答者の半数以上が、同国にたどり着く亡命希望者の数に警戒感を強めていると答えた。

難民らは、母国からの危険な旅を始める際、携帯電話などの技術に頼っている。

難民らは、母国から世界中の受入国への危険な旅を始める際、携帯電話などの技術に頼っている。8月、地中海でいかだに乗ったシリア難民が、iPhoneから仲介役の人にテキストメッセージを送ったため、自身と数十人を無事家族の元に連れていくことができた。

Googleはほかの企業や団体と共に、新しい受入国で言葉の壁を克服する支援をしている。9月22日には、オンライン言語学習プラットフォーム「デュオリンゴ」が、アラビア語話者に向けてドイツ語レッスンを無料提供する計画があると発表した。ベルリンにあるキロン大学も3年間の大学プログラムを無料提供する準備をしているのだが、そこには難民向けのドイツ語と英語レッスンも含まれる。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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