小説「復讐するは我にあり」で直木賞を受賞し、刑事裁判を取材したノンフィクション作品でも知られる作家の佐木隆三(さき・りゅうぞう、本名小先良三=こさき・りょうぞう)さんが10月31日、北九州市内の病院で死去した。78歳だった。47NEWSなどが伝えた。
朝鮮半島生まれ。現在の北九州市の高校を卒業後、八幡製鉄(現新日鉄住金)に入社。同人誌に小説を書き始め、1963年に製鉄会社を舞台にした「ジャンケンポン協定」で新日本文学賞を受賞した。
64年に退社して文筆活動に専念。実際の連続殺人事件をテーマにした「復讐するは我にあり」で76年に直木賞を受賞した。
(直木賞作家の佐木隆三氏死去 「復讐するは我にあり」 - 47NEWS 2015/11/01 09:31)
小説に加え、地下鉄サリン事件や、1988年から翌年にかけて埼玉と東京で起きた幼女連続誘拐殺人事件などの裁判を丹念に取材したノンフィクション作品なども次々と発表した。
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親族によると、佐木さんはがんのため北九州市内の病院に入院していたという。
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