カリフォルニア工科大が20日に公開した太陽系第9惑星を描いた想像図
アメリカのカリフォルニア工科大は1月20日、同大の研究チームが太陽系で地球から最も遠い海王星からさらに離れた宇宙に巨大な惑星が存在する可能性を示す証拠を見つけたと発表した。確認されれば、太陽系9番目の惑星となる。
共同通信は次のように伝えた。
実際に観測によって見つかると、準惑星に「格下げ」となった冥王星に代わり太陽系の第9惑星になると期待される。
チームによると、惑星は地球の10倍程度の質量があり、太陽から約45億キロ離れた海王星よりも20倍離れた軌道を回っている。太陽の周りを1周するのに1万~2万年かかるという。木星や土星などと同じガス惑星とみられる。
(太陽系に9番目惑星か、米工科大 - 共同通信 47NEWSより 2016/01/21 10:51)
研究チームは、無数の天体が密集する太陽系外縁部の「カイパーベルト」と呼ばれる領域の中にある6個の小さな天体が、太陽の周りを回るスピードに注目。計算したところ、これらの天体の軌道が、未知の大きな質量を持つ惑星の影響を受けている可能性が高いと推定した。
カリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン教授(惑星天文学)は「太陽系の多くの部分がいまだに解明されていない状態です。これは、とてもわくわくさせられることです」と語り、観測が進むことに期待を寄せた。
また同大学のコンスタンティン・バティギン助教(惑星学)は「過去150年以上の間で初めて、太陽系の惑星探査が不完全であるという確実な証拠が得られた」と述べた。
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