アテネ、北京のオリンピックで金メダルを獲得した水泳の北島康介選手(33)が4月10日、記者会見で現役引退を正式に表明。「幸せな選手生活を送れた。平井先生がいてくれたからこそ、五輪で金メダルを取れた。応援してくれた仲間のおかげで、ここまでできた。感謝しかない」と、平井伯昌コーチら周囲への感謝を述べた。
北島選手は、リオデジャネイロ・オリンピック出場を目指したが、代表選考会となった日本選手権で敗退し、代表入りを逃していた。「応援してくれた方、信じてくれた方の期待を裏切る形になったのは非常に申し訳ない。僕が実際に世界に行って戦えるかと言ったら、まだ戦えるレベルではない。現実を改めて思い知らされた」と振り返った。
Advertisement
2004年8月15日、アテネ・オリンピック水泳男子100m平泳ぎ決勝で1位となり、ガッツポーズする北島康介選手
北島選手は、2004年のアテネ・オリンピックで、男子100m平泳ぎで金メダルを獲得した直後、「チョー気持ちいい!」と叫んで話題になり、この年の新語・流行語大賞となった。朝日新聞デジタルによると、北島選手は、当時の心境を以下のように打ち明けた。
Advertisement
泣きたかったのを我慢して言った。それで流行語大賞を取れたのが、自分でも不思議でした。いまは自分のネタとして使っている(笑)。
今後については「指導者に興味がないとは言えないが、なりたいとは考えていない。日本のスポーツ界に貢献したい気持ちは強い」と話すにとどめた。
関連記事