よくできた偽物なのか? それとも、誰もが待ち望んでいたホバーボートがついに完成したのか?
フランスのザパタレーシング社が開発した「フライボードエア」がインターネットで話題になっている。
フライボードエアに乗っているのはザパタレーシング社の設立者、フランキー・ザパタ氏。まるで、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティーのように、自由自在に宙を舞っている。
ザパタレーシング社は、以前に水圧を使って飛ぶホバーボードを開発しているが、今回発表されたフライボードエアは水圧を使っていない。
ザパタレーシング社の説明によると、フライボードエアは高度1万フィート(約3048メートル)まで上昇できる。これは、世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の3倍以上の高さだ。また最大時速は93.2マイル(約150キロ)で、一回に10分間ほど飛べるらしい。
しかし、公開された映像では時速35マイル(約56キロ)で4分弱飛行しただけだ。高度も1万フィートよりはるかに低い。
FacebookやYouTube上では、動画は作り物ではないかと疑いの声をあげている人もいる。中には「ワイヤーが見える」という声もある。
そこで本当に空を飛んでいることを証明するために、ザパタレーシング社はこんな動画を公開した。
ザパタレーシングによると、今回公開されたフライボードエアはまだ試作品で、2016年内発売の予定はない。
また同社は、販売時期や価格、それに装置のメカニズムや動力についても明らかにしていない。
詳細を知るため、ハフポストUS版がザパタレーシング社にコメントを求めているが、まだ回答を得られていない。詳細がわかり次第、記事を更新する。
ザパタレーシング社以外にも、ホバーボードやそれに似た機器を開発している会社がある。レクサスやアークス・パックス社は、磁石を使って金属面上を飛ぶタイプ、アルカ・スペース社は、高速の送風機で動くタイプを開発している。カナダ人発明家のカタリン・アレキサンドル・デュール氏がつくったプロペラ式のホバーボードは2015年にギネス世界記録を更新した。
色々なホバーボードがつくられているが、ザパタレーシングの動画が事実なら、フライボードエアは競合を大きく引き離す、夢のホバーボードになるだろう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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