南アメリカのエクアドルで4月16日夜(日本時間17日午前)に発生したマグニチュード7.8の地震で、同国政府は地震による死者が少なくとも413人にのぼると発表した。BBCなどが報じた。
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被災地を視察するエクアドルのコレア大統領
被害は、震源地に近い北西部のペデルナレスや西部マンタの沿岸部を中心に広がっている。国内では観光地として知られている地域だ。テレ朝newsによると、沿岸部のマナビ州では建物などが軒並み倒壊し、下敷きになった人たちの救出活動が続いているという。ただ、現地では道路事情の悪化もあり、活動は難航しているという。
政府はベネズエラやコロンビア、チリなど近隣諸国を中心に救助隊や消防隊の援助を受け入れている。しかし、17本の幹線道路が地震による損壊で通行できなくなっているほか、停電が続いている地域も多く、救助作業は難航している。
(エクアドル地震、死者350人に 救助作業は難航:朝日新聞デジタルより 2016/04/19 01:11)
また、被災地では壁が壊れた刑務所から受刑者約130人が逃亡したほか、混乱に乗じた略奪なども発生しており、治安の悪化が懸念されている。
ロイター通信によると、西部ポルトビエホでは破壊された建物から群衆が衣服や靴を略奪した。最大都市グアヤキルから被害の大きい観光地、西部ペデルナレスに水や衣類などを運んでいたトラック2台も略奪の被害に遭った。
(エクアドル被災地で略奪 道路事情から救援遅れ - 共同通信 47NEWSより 2016/04/19 06:44)
NHKニュースは外務省の話として、今のところ日本人の被害情報は入っていないが、在留届を出している人の中にはまだ連絡が取れていない人もおり、確認を急いでいると伝えた。
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