アメリカのミュージシャンで、4月21日に亡くなったプリンスさんの死因をめぐり、ミネソタ州のミッドウェスト検視局は6月2日、強力な鎮痛剤「フェンタニル」の過剰摂取による中毒死だったという報告書を発表した。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、フェンタニルは合成麻薬で、モルヒネの約80倍、ヘロインの数百倍の作用を持つ。
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プリンス・ロジャース・ネルソン氏の調査結果を添付
プリンスさんは、ミネソタ州に作られた自宅「ペイズリー・パーク」で、4月21日に57歳で亡くなった。検死は翌日に行われたが、結果は決定的なものではなく、死因を確定するためにはそれ以上の毒物検査が必要だった。4月22日の記者会見で、カーバー郡保安官のジム・オルセン氏は報道陣に、「プリンスさんの体に明確な外傷の痕跡はなく、警察には、これが自殺だと特定する理由がなかった」と話した。
当局は、処方薬がプリンスさんの家で見つかったかどうかについてのコメントを拒否した。しかし、ニュースサイト「TMZ」は、プリンスさんが死亡する前週に、鎮痛薬「パーコセット」を過剰摂取していたと報じていた。TMZは、4月15日に彼の飛行機が緊急着陸した原因ではないかとしていた。
TMZは後に、複数の関係者の証言として、プリンスさんが亡くなる前の数年間にわたりパーコセット中毒になっていたと報じた。関係者たちは、プリンスさんが臀部に痛みを抱え始めた2009年に、この鎮痛剤を最初に処方されたと話している。CNNも、警察当局者が、プリンスさんの死亡時にオピオイド処方薬を見つけたと報じた。
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ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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