高校野球の名門・PL学園が7月15日、大阪府東大阪市で行われた全国選手権大阪大会で初戦の2回戦に臨み、東大阪大柏原に6-7で敗れた。PL学園は昨年度から新たな野球部員の募集をやめていて、選手は今の3年生しかおらず、この試合を最後に休部することになる。産経WESTなどが報じた。
平成23年夏に大阪大会を制している強豪・東大阪大柏原相手に試合は序盤から点の取り合いになり、七回には主将・藤村の2ランでいったんは6-5と逆転。だが、その後柏原の粘り強い攻撃に失点を重ね、八回に近藤のタイムリーで勝ち越された。
春夏合わせて7度の全国制覇や昭和58年夏から5回連続で甲子園に出場した清原和博、桑田真澄の「KKコンビ」など高校野球史上に一時代を築いたが、26年秋に翌年度からの新入部員募集停止を決定。この夏は3年生部員12人(登録は11人)で迎えた。今後も部員募集復活のメドはみえず、「PL GAKUEN」のユニホームが高校野球から姿を消す可能性がある。
(【速報(11)PL最後の夏】ついに夏が終わった 見せ場作るも力尽きる- 産経WESTより 2016/07/15 16:47)
PL学園は、09年を最後に甲子園から遠ざかっていった。13年はに部内暴力で対外試合禁止処分を受け、当時の監督が辞任。その後は野球経験のない校長の監督兼務が2代続き、今年は2月に就任した同校剣道部出身の川上祐一監督が指揮を執っていた。
全国高校野球選手権大阪大会で東大阪大柏原に敗れ、泣きながらチームメートと抱き合うPL学園の梅田翔大主将(右)=15日、大阪府東大阪市の花園中央公園野球場
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