「トイレ」をテーマにした風変わりなカフェがインドネシア・ジャワ島のセマランという街で2016年4月にオープンし、地元では予約必須の人気店となっている。カフェの名前は「Jamban」で、まさにインドネシア語で「トイレ」を意味している。AFP通信などが伝えた。
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客は洋式トイレに腰掛け、テーブルの上には、しゃがんで使用する「和式」タイプの便器が置かれる。そこに盛り付けられているのは、インドネシア料理のミートボールスープや、フルーツポンチのようなデザートなどインドネシアで定番のメニューだ。
ジャカルタ・ポストによると、この店がトイレをテーマにした目的は、単に奇をてらったわけではなく、地元の人々に衛生に対する知識や、トイレの使用方法を啓発するためと報じている。
オーナーのバディ・ラクソノ氏は公衆衛生の専門家。バディ氏によると、貧困地域など、インドネシアの人口の38%の家にはトイレがまだ整備されておらず、伝染病などの発生源となっている。
バディ氏は2013〜2014年には3500のトイレを設置する業務に携わり、その3カ月後にこのカフェをオープンさせた。トイレ整備の重要性についてより広く人々に知ってもらおうとこのレストランをオープンさせたという。「食事は清潔で、食べても問題ない」と強調している。
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