恐ろしいが、同時に心温まるような瞬間だった。
アメリカ・ユタ州オレムに住むリッキー・ショフさんとカイリーさん夫妻の家で12月29日朝、2歳のボウディ君とブロック君の双子の兄弟がタンスによじ登って遊んでいたところ、タンスが倒れ、ブロック君が下敷きになった。赤ちゃん撮影用の「ベビーモニター」が、その一部始終を捉えていた。
地元テレビ局KUTVによると、夫妻は家の別の場所にいて、家具が倒れる音は聞こえなかったという。彼らは何が起こったのかを映像を見て初めて知った。
よちよち歩きのボウディ君は状況を判断し、まずタンスを持ち上げようとした。それがうまくいかないとわかると、タンスを押してブロック君を救い出した。
母親のカイリーさんは、ボウディ君のこの行動、子供たちの間に素晴らしい絆があることが証明されたと信じている。
「双子の兄弟のために、こんな愛ある行動をとっていたなんて」と、カイリーさんはKUTVに語った。
両親は当初、動画をネットに投稿するのを躊躇したという。カイリーさんは、「自分が世界最悪の母親のように感じられました」という。
しかし彼らはこの動画をシェアし、安全対策をしていないタンスの危険性について注意喚起することにした。
これを投稿することについては少し躊躇していました。しかし、これは注意を呼びかけるだけでなく、素晴らしいものであるとも感じられました。私たちは双子の兄弟が分かち合っている絆にとても感謝しています。私たちは、ボウディはブロックからタンスを取り除こうとしたのは、1人だけではなかったと思っています。そして彼が無事だったことを祝福してください。どうか、ご自宅のすべてのタンスが壁に安全に固定されていることを確かめてください。シェアをお願いします。
今はタンスを壁に固定し、子供たちがまたよじ登らないように、引き出しの取っ手を外したという。
カイリーさんは、自宅をよちよち歩きの子供にとって100%安全なものにはできなくても、あらゆる点が役に立つのは分かっていると語った。「1つのことを実行すれば、私の家を子供たちにとってもう少しだけ安全なものにできるのです」と、カイリーさんはKUTVに語った。
家具会社のイケアは2016年6月、1989年以降家具の転倒で6人の子供が亡くなったことを受けて、2900万台の「マルム」シリーズの家具をリコールすると発表し、家具の転倒防止のために壁に固定する器具を無料配布した。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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