子猫のオレオには、とても重要な仕事がある。
米オハイオ州クリーブランドにある聖アウグスティン・ヘルスミニストリー養護施設で、入所者を見守ることだ。
「オレオは、私たちを見つけてくれたのです」と、施設で振興担当ディレクターを務めるダナ・カーンズさんは、ハフィントンポストUS版に語った。
オレオは以前は野良猫だったが、5年前にこの施設に迷い込み、そのまま住みついたそうだ。
地元メディアCleveland.comが施設でのオレオの仕事ぶりを伝える動画を今月に制作して以降、この雌猫の人気は急上昇した。
訪問者に挨拶するオレオ
カーンズさんはオレオのことを、「まるで家族のような、温かい愛を感じさせてくれる存在です」と言う。
また、オレオだけでなくこの施設にはココという犬もいる。「この2匹は、入所者にとって探していたものであり、大切に思う存在、愛情を注ぐ対象となっています」。
カーンズさんによると、この施設には200人の入居者がいるという。その中には、高齢者のほかにも脳卒中にかかった脳に障害を負った人も含まれる。
「オレオは決して飼いならされた猫ではありませんが、人懐っこいですね」とカーンズさんは語る。
「頭を撫でられるのがお気に入りのようです。入所者、スタッフ、早期教育センターの子どもたちはみんな、オレオを探します。ほとんどの場合、彼女はきちんと挨拶しに来てくれますよ」
ソファでお座りするオレオ
オレオは、施設の入居者だけではなくスタッフも癒し、愛情を与え、楽しませてくれる。
養護施設のメインフロアーを住まいとしているが、入居者の部屋がある上の階はあまり訪れないようだ。
カーンズさんによると、過去数年の間に飼い猫を施設に連れてきた入居者もいたそうだが、ほとんどうまくいかなかったという。
猫にとって目新しい、騒々しい環境の施設に馴染めなかったからだ。また、入居者のほとんどが、自分のペットの世話ができなかった。
施設に住む犬のココは、相棒のネコほどにはまだ馴染めていないようだ。いつの日かココも!
上の動画を見ると、オレオが入居者にとってかけがえのない存在なのかがわかる。
「オレオが私たちを必要としていたのか、私たちがオレオを必要としていたのか、よくわかりません」と、カーンズさんは言う。「でもこの猫は、私たちファミリーの一員ですね」
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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