学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却で、決裁文書が改ざんされ、安倍昭恵・首相夫人についての記述が消された問題。野党側は3月19日の参院予算委の集中審議で、本人から話を聞く必要があるとして、昭恵氏の証人喚問を求めた。
共産党の小池晃議員はその中で、安倍昭恵氏の影響力について、財務省の太田充・理財局長に次のように問いかけた。
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「なんで国会議員でもない安倍昭恵さんの動向が、決裁文書に記載されているんですか?」
これに対し、太田氏は「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」と答弁した。
■「国家議員以上に配慮しなきゃいけない存在」
この答弁を受けて、小池氏は次のように述べた。
「重大な発言ですよね。総理夫人なんですよ。まさにね。国会議員以上に配慮しなきゃいけない存在なんですよ。だから決裁文書に登場してきてるわけじゃないですか」
「これはね、やっぱり(森友学園の国有地売却を)特例承認にするにあたって、森友学園に昭恵総理夫人が関わっていることが、極めて重大な要素だったということなんですよ。だから変えたんですよ」
そして、安倍昭恵氏の証人喚問を求めた。
■削除された安倍昭恵氏に関する記述とは?
財務省の決裁文書には当初、次のような記載があった。
なお、打合せの際、「本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた。」との発言あり(森友学園籠池理事長と夫人が並んで写っている写真を提示) 。
これは、近畿財務局が、籠池氏の発言を記録したものだ。
安倍首相は、昭恵氏がそのような発言はしていないと否定しているが、野党側は昭恵氏の証人喚問を要求している。