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2018年03月19日 14時58分 JST | 更新 2018年03月19日 14時58分 JST

薩摩硫黄島ってどんな島? 小規模な噴火の恐れ

温泉の成分で茶色に染まった海。仮面神「メンドン」が登場する奇祭でも有名

福岡管区気象台は3月19日午前11時45分、鹿児島県の薩摩硫黄島で小規模な噴火が発生する可能性があるとして、火口周辺警報を発表した

19日午前3時ごろから小規模な火山性地震が増加。0時から11時半までに51回となっている。これを受けて噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。火口から約1キロの範囲に大きな噴石が飛散する小規模な噴火が発生する可能性があるという。

 

■薩摩硫黄島とは?

Kenji Ando
港の海水が茶色に染まった薩摩硫黄島

単に「硫黄島」と呼ばれることもあるが、太平洋戦争の激戦地として知られる東京都の「硫黄島」とは別の島。鹿児島港からフェリーで4時間ほど行った先にある三島村の火山島だ。その名の通り、かつては硫黄鉱山の採掘で賑わっていたが1964年に閉山した。流れ出た硫黄成分で周囲の海は茶褐色に染まっている。

三島村の公式サイトによると、周囲14キロ、面積11平方キロと東京都千代田区ほどの大きさ。人口も最盛期には600人以上いたが、現在は120人程度になった。黒毛和牛の生産や、島の各地で温泉など観光に力を入れている。

中でも海岸の荒波に面した野趣あふれる露天風呂「東温泉」は、「死ぬまでに2度は訪れてほしい秘湯」と呼ばれるほど、全国の温泉マニアの注目を集めている。

Kenji Ando
薩摩硫黄島の「東温泉」

■仮面神「メンドン」が登場する奇祭でも有名

旧暦8月1、2日におこなわれる八朔(はっさく)太鼓踊りに、仮面をかぶった神「メンドン」が乱入するのだ。真っ赤な顔に白い目。耳には黒い渦巻きと異様な姿をしている。

国立民族学博物館によると、メンドンは踊り手の邪魔をしたり、女性に襲いかかったり、見物人をシバで叩いたりするが、メンドンは「天下御免」で、とがめられるどころか疫祓いになるという。島の悪霊を払う伝統行事として知られている。

Kenji Ando
「メンドン」(2016年9月1日撮影)

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