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2018年04月10日 10時09分 JST | 更新 2018年04月10日 10時24分 JST

柳美里さんが南相馬で書店開業 店名は、小説から

「大入り満員」の願いも込めた。人と人を本がつなぐのだと信じて。

本の説明をする柳美里さん(右)=南相馬市小高区東町
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本の説明をする柳美里さん(右)=南相馬市小高区東町

柳美里さんが書店開業 店名は小説から 福島・南相馬

 芥川賞作家の柳美里さん(49)が9日、福島県南相馬市のJR小高駅前に書店をオープンさせた。店名は「フルハウス」。初めて出版した小説本のタイトルにちなむ。「大入り満員」の願いも込めた。人と人を本がつなぐのだと信じて。

 「フルハウス、オープンします」。9日昼過ぎ、柳さんの第一声をきっかけに、集まった客が次々と店に入り、それぞれ思い思いの本を手に取った。

 「フルハウス」は柳さんが駅前通りに面した自宅の約35平方メートルを改装し、新しく誕生した書店だ。

 柔らかい春の日差しがあふれる開放感ある店内には、約1800タイトル、約5千冊の本がそろう。

 自らの小説をはじめ、福島在住の詩人の和合亮一さんや交流のある作家の角田光代さんら約20人が選んだお薦め本も並ぶ。

 絵本をそろえたのは、避難などで離れて暮らす幼い親族に思いをはせてもらいたいから。料理本など実用書には、避難という非日常を経験した人々に、日々の生活との「橋渡し」の役目を期待する。

 この日は、柳さんも「フルハウス」と書かれたエプロンを着て店頭に立ち、訪れた客に話しかけた。「普段はどんな本を読むんですか」「この本は友人の作家が選んでくれたんです」

(朝日新聞デジタル 2018年04月10日 07時12分)

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