8月17日に公開される小栗旬さん主演の映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」に、俳優の三浦春馬さんと窪田正孝さんが出演することになった。
銀魂は、2003年から週刊少年ジャンプに掲載され、 単行本の累計部数は5500万部以上のギャグマンガ。 宇宙人の襲来でテクノロジーが発達した、架空の江戸時代が舞台。便利屋にあたる「万事屋(よろずや)」を営む坂田銀時を主人公とした群像劇で、「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」として人気を博している。
今回はその続編で、坂田銀時を演じる小栗旬さんを筆頭に、彼に振り回される
これまで「銀魂2(仮)」として未定だった正式タイトルも、6月14日に発表。また今回のストーリーは、原作でも人気が高い、「真選組動乱編」と「将軍接待編」がストーリーとして使われることが分かった。
「真選組動乱編」では銀さん率いる万事屋と、対テロ用特殊部隊・真選組の熱い友情が描かれる。実写映画化してよいのかファンの間でも心配の声が上がる「将軍接待編」は、新八の姉・お妙が勤めるスナックに来ることになった江戸幕府の征夷大将軍・徳川茂々を、「王様ゲーム」で接待するという内容だ。
三浦さんと窪田さんのキャラクターは...
三浦さんが演じるのは、真選組参謀として政治面で活躍する一方、剣の腕も一流という才人、伊東鴨太郎。中村勘九郎さん演じる局長の近藤勲や、局員からの信頼が厚い。その一方、副局長の土方十四郎(柳楽優弥さん)とはとっても仲が悪い。
三浦さんは「終始、シリアスでふざけたことを一切しない伊東鴨太郎というキャラクターを丁寧に演じることがこの『銀魂2』においてはきっとスパイスになるはずだとやりがいを感じた」とコメントを出した。
伊東の独特な所作も事前に原作やアニメを参考に「メガネを触れるタイミングや、触れ方そのものにも注意した」という。
窪田さんが演じる河上万斉は、音楽プロデューサーという表の顔を持ちながらも、高杉晋助(堂本剛さん)率いる武装集団・鬼兵隊に所属する裏の顔を併せ持つキャラクター。
主人公・銀時(小栗さん)とのアクションシーンが非常に多く、撮影前には入念な殺陣のトレーニングを積んだといい「これまでにもアクションは多くやってきましたが、銀魂の殺陣は独特で、間合いなどをつかむのが難しかった。小栗さんは身長も高く、手も長いのでリーチやエリアがとても広い。そこにも苦戦しましたが、演じるにつれて銀時と万斉の『気持ちがぶつかっていく』ことにつながったと感じています」という。
Twitterでキャスト予想「この美しい横顔は窪田くんでしかない」
タイトル発表と同時に、新たなキャラクターのシルエットが発表されていた同作。Twitter上では、このシルエットの画像をもとに、キャストの予想合戦が始まっていた。
三味線とヘッドフォンという横顔の河上万斉のシルエットに対し、「この美しい横顔は窪田くんでしかないよね」「美しい横顔。鼻のほくろで確信」「窪田正孝さんの美しい横顔を見間違えるわけがない。人斬り万斉は 窪田さん確定」と早々にファンが特定していた。
きりっとした表情の眼鏡姿が印象的な伊東鴨太郎については、「三浦春馬説が濃厚」という声がある一方で、「GACKTっぽい」「玉山鉄二さん」のほか、「哀川翔にしか見えない」という予想も相次ぎ、中には「あえて金髪に染めたインテル長友説」と、以前インテル・ミラノに所属し、ワールドカップ出場中の長友佑都選手説まで浮上した。
三浦さんと窪田さんのコメント全文
三浦春馬さん(伊東鴨太郎役)
小栗さんから「福田監督は役者である自分たちのことを本当に思ってくれる方だ」と聞いていましたが、実際にそれを感じさせてくれる素晴らしい現場でした。作品は見事に銀魂らしいユーモアや、全力でふざける部分と、アクション満載の熱いドラマである真選組動乱篇が良いコントラストをなしていると感じました。
伊東鴨太郎の所作や表情の作り方などキャラクターの特徴を遠いものにしてはいけないので原作やアニメを見て研究しました。例えば伊東のアイデンティティともいえるメガネを触れるタイミングや触れ方そのものにも注意しました。
殺陣やアクションも楽しかったです。
実は刀を使っての殺陣は映画では初めてでした。舞台での殺陣と映像での殺陣は見え方、見せ方が違うと自分では理解していましたが、それを改めて学んでいくような現場でもあり、最善を尽くして演じたからこそとても勉強になる現場でした。
窪田正孝(河上万斉役)
「銀魂」はギャグとシリアスな部分の融合性がとても新しく、原作特有なことですが、映画では他にはなかなかないものだと感じていました。
その「銀魂2」への参加はとても大きなプレッシャーはありましたが、やらせてもらうからには楽しもう、と自分に出せるものをすべて出してこの万斉役に挑みました。これまでにもアクションは多くやってきましたが、『銀魂』の殺陣は独特で「間合い」をつかむのが難しかったです。
また小栗さんは身長も高く、手も長いのでリーチやエリアがとても広いんです。そこにも苦戦しましたが、演じるにつれて銀時と万斉の「気持ちがふつかっていく」ことにつながったと感じました。福田監督とは初めてご一緒しましたが、演出は一度だけ、サングラスを持ち上げる演技で「それは人差し指1本のがいい」と言われました。
「銀魂2」は流れるような面白さがあって、たくさん笑えてたくさん泣けて、でも最後にはぐっと締まるような作品。「銀魂2」を楽しみにしていた方はもちろん、初めて「銀魂」を観る方でも思いっきり楽しんでいただけると思います。