ロシア・ワールドカップで決勝トーナメント1回戦の全試合が終了し、8強が出そろった。
7月3日(ロシア現地時間)、コロンビア戦をPKで勝ち抜いたイングランド代表。
だが、MFファビアン・デルフ選手(28)は、我が子の出産のために欠場していた。
この日、デルフ選手は自身のInstagram(@fabian_delph)を更新し「最も感動的な24時間を過ごした」と妻の出産を報告し、家族の住まいがあるイギリスから、ロシアに戻っていることを伝えた。
デルフ選手は、1対1で引き分け、PK戦でからくもコロンビアに勝利したイングランド代表のチームメイトに対し「精神的にも肉体的にも、厳しい試合を経験していた。私は一緒にボールを蹴っているように、試合中の選手、スタッフそしてファンの感情の機微を、共に感じていた」と述べた。
そして、3人目の娘が生まれたときのことを「この幸福と感謝は、言葉をさしはさむことができない」と伝えた。
自分の子が「生まれる日」は人生に1日しかない
ロイター通信によると、報道陣にデルフ選手の帰国について問われたイングランド代表のガレス・サウスゲート監督は「人生には、サッカーよりも大事なことがいくつかある」と語り、「すべての選手には、(ワールドカップは)大きなトーナメントだが、それにもまして家族は大切な存在だと伝えている」と話した。
そしてさらに「ワールドカップに出場するチャンスは一回かもしれないが、自分の子が生まれる日もまた、人生に1日しかない。父の世代や、それよりも前の世代は違う見方をしたかもしれないが、私は彼が家族のためにそこにいないといけないと思うし、とても大事なことだと考えている」と続けた。
デルフ選手は、7月7日に行われる準々決勝のスウェーデン戦までには、間に合う見込みだ。