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2018年07月20日 14時44分 JST | 更新 2018年07月20日 14時45分 JST

車が壊れた大学生、深夜に歩いて出勤。CEOもびっくり、車をプレゼント。

夜中に歩いていたら、警察官も助けてくれた

カーさん(左)とCEOのマークリンさん
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カーさん(左)とCEOのマークリンさん

アラバマ州バーミングハムの住む20歳の大学生ウォルター・カーさんはひどく困っていた。

引越し業者「ベルホップス」で仕事を得たのだが、明日が初仕事という日の夜に、車が壊れてしまったのだ。

引越し作業をする予定の家は、自宅アパートから20マイル(約32キロ)離れている。何人か友人に聞いてみたが、車で送ってくれる人は見つからなかった。

Googleマップで調べてみると、その家は自宅アパートから歩いて8時間。カーさんは深夜に家を出発して、歩いて行くことにしたとワシントンポストは伝える。

家を出て数時間歩いたところで、足が痛くなり銀行の駐車場で休んでいると、パトカーが近づいてきて警察官のマーク・ナイトンさんに声をかけられた。大丈夫かと尋ねるナイトンさんに、カーさんは歩いている理由を説明した。

話を聞いたナイトンさんは、カーさんを食事ができる場所に連れて行き朝食をご馳走した。勤務交代時間が迫っていたナイトンさんは、自分が連れて行ける場所までカーさんを車で送り、別の警察官に連絡したからここで待っているよう伝えた。

しかし5時半まで待って、カーさんは遅刻するのではないかと心配になり、再び歩き始めた。しばらくすると警察官のスコット・デュフィーさんが追いついてきて残りの4マイル(約6.5キロ)を車で送ってくれた。

引越しを依頼した、ジェニー・ラミーさんの家に到着すると、デュフィーさんはカーさんがどうやってここにたどり着いたかをラミーさんに伝えた。そして同僚が来るまでカーさんを休ませてもらえないかとお願いした。

ラミーさんはその時のことを、ワシントンポストにこう語っている。

「警察の方は『すごくいい青年が車にいるんです。とても素晴らしい青年です。一晩歩いて、お宅にきました』と言いました。それを聞いて思わず泣いてしまいました」

ラミーさんが同僚が来るまで2階で休んだらと申し出たが、カーさんは断り、先に引越しを始めると言った。

引越し作業をしながら、カーさんは自分がニューオーリンズ出身で、ハリケーン・カトリーナでお母さんと一緒に住んでいた家を失ってバーミングハムに引っ越してきたことをラミーさんに話した。

カーさんの一連の行動に感動したラミーさんがその日の出来事をFacebookに綴ると、投稿は拡散してベルホップスのCEO、ルーク・マークリンさんの耳に入るところになった。

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インタビューに答えるカーさん

テネシー州に住むマークリンさんは、カーさんに会うためにバーミングハムまでやってきて感謝を伝え、一緒にコーヒーを飲んだ。

マークリンさんはサプライズも用意していた。まだほとんど運転していない自分の車を、カーさんにプレゼントしたのだ。

予想外のプレゼントにカーさんは一瞬言葉を失い、感極まって泣き出してしまった。

「自分に負けたくなかったから歩くことにした」と警察官のナイトンさん伝えたカーさん。ワシントンポストにこう語っている。

「難しい状況に置かれても、自分が何かできるかできないかを決めるのは、周りじゃなくて自分ですから」

<車をプレゼントされ驚くカーさん(英語)>

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。