10月27日午前9時前、閉鎖したばかりの築地市場に、消防車が続々と集まった。車両のほかにも、消防艇と呼ばれる船が墨田川から臨場するなど、一時騒然とした。
ただ、周囲では目立った煙などが見えていたわけではなく、Twitterでは「築地で火災?」「誤報?」と混乱した様子を投稿する人たちもいた。一体何があったのか。
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大江戸線の冷却塔から蒸気
東京消防庁京橋署によると、午前8時35分ごろ、築地市場近くのマンション住民から「市場から白い煙が見える」と119番通報があり、現場には計17台の消防車や消防艇、救急車両などが集まった。
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だが、調べた結果、火災ではなく都営大江戸線の冷却塔から出る蒸気だった。冷却塔は、水の蒸気を使って温度を下げる機械のこと。
京橋署の担当者は「昨年、築地市場では火災があったので、近隣の方も気にして見てくださっている。通報者の部屋からも目視で実際に確認したが、火災ではなかったので安心してください」と話している。