アート&カルチャー
2018年11月06日 18時00分 JST | 更新 2018年11月06日 21時45分 JST

看板職人「失われつつある技」に驚嘆の声 多摩美で披露(動画)

この文章、下書きなしの手書きって、信じられる?

多摩美術大八王子キャンパスで11月4日に開かれた芸術祭のイベントに登場した男性が、Twitterで話題になっている。

大看板に下書きなしで、美しいレタリングでメッセージを書き上げたのだ。

男性は大阪府貝塚市で看板屋を営む「サインズシュウ」さん。

Youtubeブログであげている、その仕事ぶりが、感嘆のため息が出るレベル。

現場に定規・筆記用具・ペンキ・筆だけ持って行き、その場で大きさや書体を聞き 下書きをしてから書き出す という昔ながらのスタイルで書き上げました。 現代は仕上がりの合成写真を先に見せたりするのが常識になってますが、かつての看板屋は このやり方でした。(サインズシュウさんのYoutube チャンネルshu kanba)より)

Twitterでは「手書きが出来る看板屋の最後の世代の職人です。失われつつある日本特有のレタリング技術です」と自己紹介している。

最後の世代とは、どういうことなのか。ハフポスト日本版の取材に対し、サインズシュウさんは「今から約25年前、看板文字のPC化が急激に広がり始めた少し前に、弟子入りして習得した技術なので、それ以降に職人が生まれる事は不可能です」と説明する。

「 恐らく日本全域でこの書き方ができる職人は、相棒である大阪府和泉市のKカンバンのほかには存在しないと思います」



描き方を動画にまとめ、 #オジ書き というハッシュタグとともにTwitterで紹介するたびに話題となった。どんな材質でも、美しいレタリングを施してきたサインズシュウさん。芸術祭のライブペイントの担当スタッフがサインズシュウさんのTwitterを見て、声をかけたのがきっかけとなり、芸術祭のライブペイントに招かれた。


会場では、作業をするサインズシュウさんの周りに参観者の人だかりができ、その場から、職人の仕事ぶりを実況中継するツイートが相次いだ。

ライブペインティングで秀逸なレタリングの技術を披露したサインズシュウさんは、仕事を終え、また大阪に戻っていった。希少になった手技をさらに知ってほしいと、TwitterアカウントやYoutubeページのフォローを呼びかけている。