信号機のない横断歩道では、自動車が手前で一時停止することがルールになっている。
だが、実際には停車しない車がほとんど。実際に、横断歩道を人が渡ろうとしたときに、どのくらいの車が止まるのかを日本自動車連盟(JAF)が全国調査。JAFは2018年に初めて全国の個別結果を公表した。
34の都道府県で9割が「停止しない」
JAFは、2018年8月15日~9月13日の平日午前10時~午後4時、各都道府県で2ヵ所ずつを選んで、1万1019台を調査した。
Advertisement
その結果、一時停止が必要な信号機のない横断歩道を前にして止まった車の全国平均は、衝撃の8.6%。つまり、9割以上の車がスルーしたのだ。
不名誉なワーストは栃木県で、なんと99.1%が一時停止を無視。2017年の1年間で人口10万人当たりの交通事故死者数も7位に名を連ねている。
Advertisement
一方で、全国でも突出して一時停止を守っていたのは長野県。3年連続のトップで、58.6%が横断歩道前で止まった。次いで静岡が39.1%、石川県が26.9%と続いた。
道路交通法では止まらないとダメだけど...
一時停止を無視したらどうなるのか。
道路交通法では、違反すると3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる。
また違反点数は2点の減点で、普通乗用車では7000円の反則金を払うことになる。