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2018年11月30日 17時43分 JST | 更新 2018年11月30日 17時43分 JST

イーロン・マスクの地下トンネル工事、LA西部でのトンネル掘削を断念。住民訴訟で和解

交通渋滞の解消策として計画されたものですが…

Joshua Lott via Getty Images
CHICAGO, IL - JUNE 14: Engineer and tech entrepreneur Elon Musk of The Boring Company listens as Chicago Mayor Rahm Emanuel talks about constructing a high speed transit tunnel at Block 37 during a news conference on June 14, 2018 in Chicago, Illinois. Musk said he could create a 16-passenger vehicle to operate on a high-speed rail system that could get travelers to and from downtown Chicago and O'hare International Airport under twenty minutes, at speeds of over 100 miles per hour. (Photo by Joshua Lott/Getty Images)

イーロン・マスク率いるトンネル掘削および新交通システム開発企業The Boring Company(TBC)が、ロサンゼルス・405号ハイウェイとセプルベダ・ブルバードを結ぶ無人交通システムのためのトンネル掘削事業を断念し、埋め戻しています。

このトンネルはロサンゼルス国際空港の近代化計画に含まれていたものですが、ロサンゼルス市当局がこの事業に対し環境レビューを経ずに認可を出したとして、2018年5月に2つの地域住民グループが州法違反だと訴えを起こしていました。

この訴訟は11月27日に和解に達し、TBCと原告側は共同でこの事業の終了を公にしました。TBCは「われわれはセプルベダのテストトンネルの開発を望んでいない」と述べました。ただ、トンネルの掘削計画が中止されたのはこの1路線のみであり、TBCは今後、ロサンゼルスの地下鉄からドジャースタジアムを結ぶトンネルに集中するとしています。

ただ、今回の訴訟と和解が示すように、イーロン・マスクが提案する地下トンネルによる新交通システム構想は、実際のところ住民たちに手放しで受け入れられているわけでない可能性があります。

今回の訴訟で住民グループは、好ましくないほど大規模な地下トンネルを掘ることで環境に破壊的影響を与えることを問題として挙げました。そして工事を細分化して環境への影響が軽微であると見せかけることで、環境に関する認可を得ることは許されないと訴えていました。なお、LA Timesは、グループの弁護士が和解協定の内容は非公開だと述べたと伝えています。

TBCは最近開通したホーソンのテスト用トンネルを12月にもオープンさせる予定で、そこでは計画する無料のライドも公開される予定です。

イーロン・マスクが構想する地下トンネルの交通システム構想Loopは、人や自転車を乗せたり、乗用車をそのまま乗せるライドによって、各所に通じる地下トンネルを時速150kmで移動できるとされます。計画の発端は、イーロン・マスク氏自身がロサンゼルス国際空港からSpaceX本社へと移動する際の交通渋滞に業を煮やしたことでした。

(2018年11月29日「イーロン・マスクの地下トンネル工事、LA西部でのトンネル掘削を断念。住民訴訟で和解」より転載)

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