24歳の末期がんブロガー、結婚式の前日に亡くなる。彼女が世界に教えてくれたこと

「私たちに生き方を教えてくれた人は、間違いなくアンナ・ルイーズ・スワビー。美しく勇敢な女性でした」
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末期がんのブロガーは数週間前から急速に容体が悪化し、結婚の前日に亡くなった。

アンナ・スワビーさん(24)は、婚約者のアンディ・ベルさんと9月17日にイギリスのヨークシャー・デイルズ国立公園で、夢のような結婚式を挙げる予定だった。

16日、親族はアンナさんのFacebookページからこの悲しい訃報を投稿し、アンナさんが早朝「静かに」息を引き取ったことを報告した。

投稿には、「私たち全員が感じている悲しみは、言葉では言い表せません。でも悲しみのなかで、彼女が病気を通じて見せてくれた勇気、精神力、そして決断力を、とても誇りに思っています」というコメントが寄せられた。

「私たちに生き方を教えてくれた人は、間違いなくアンナ・ルイーズ・スワビー。美しく勇敢な女性でした」

アンナさんは2015年1月、悪性脳腫瘍である退形成性星細胞腫と診断を受け、余命3年と宣告された。

その後すぐ、アンナさんはがんとともに歩む旅路を記録するために「In My Head」というブログを開設し、クラウドファンディングサイト「ジャスト・ギビング」で悪性脳腫瘍のために合計5万5000ポンド(約730万円)の募金を募った

「私はこの世界に足跡を残すことに決めました。本当に何か影響を与えたいと思っています」と当時、彼女は語った。

アンナさんは診断を受けた後、出会い系アプリ「ティンダー」でアンディ・ベルさんと知り合った。アンディさんはアンナさんを「誰よりも美しく聡明でユーモアがある」と称賛し、2人はすぐに恋に落ちた

2015年12月、アンディさんはアンナさんにプロポーズした。妻となる人の余命がわずか2年あまりで、自分が30歳になる前に先立たれてしまうこともすべて知ったうえで——。

悲しいことに、2人が結婚によって結ばれることはなかった。6月下旬、女性だけで結婚を祝うパーティーの直後に、アンナさんの容体が悪化したのだ。

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7月27日、14カ月の化学療法が終わった6週間後、検査でアンナさんの脳に新たな腫瘍が見つかった。

ブログに書かれた姉ビクトリアさんの話によると、アンナさんは検査後に吐き気、嘔吐、そして重度の疲労感に苦しむようになったという。

そして8月9日、アンナさんは小さなリンゴほどの腫瘍を脳から取り除く手術を受けた。

「アンナは、最初の手術のときほどすぐではないけれど、手術後に回復すると思って自宅で療養していました」とビクトリアさんは説明した。

しかし8月15日、生体組織検査の結果を知ったとき、家族は衝撃を受けた。

「生体組織検査の結果で、腫瘍が悪性度(グレード)4まで進行していることがわかりました。アンナの性格上、彼女は自分のことより家族みんなの気持ちを心配していました」とビクトリアさんは当時をふり返った。

その後、アンナさんの容体はさらに悪化した。

家族はそれでもアンナさんが大事な日のために元気になると信じていたが、それは叶わなかった。

アンナさんは疲れ果て、「いつもの活気がほとんどなくなっていた」。そして眠っていることが多くなったという。

看護師や慈善団体「マリ・キュリー」のチームが家に来て、最後の数週間を穏やかに過ごせるよう緩和ケアをした。

「アンナの意識が戻ることが何度かあり、一緒に過ごすことができました。また彼女が穏やかな状態で、比較的に苦しまずにすんだことをとても感謝しています。自分の望む場所で仲のいい家族や友人に囲まれて亡くなったことが、私たちの慰めになっています」とビクトリアさんは語った。

ハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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