亡くなった妻が遺したのは、夫への“最高のいたずら”だった

天国で笑っているでしょうか。
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Twitter / Antonia Nicol

今ごろ天国で笑っているだろうか? がんと闘った妻が死の直前に夫に遺したのは、最高のユーモアだった。

南アフリカに住むペドレ・フィットンさんは、がんで5年間闘病した後、2013年に69歳で亡くなった。死ぬ直前、ペドレさんは夫のナイジェルさんにバスルームにある観葉植物に水をやるように伝えた。

妻の死後、ナイジェルさんは彼女の言葉を忠実に守り、観葉植物に何年も水をやりつづけた。最近、老人ホームに引っ越しすることが決まったので、植物も持っていこうとしたところ、驚きの事実に気付いた。水をやり続けていたのは、人工の観葉植物だったのだ。

母のいたずらを、娘のアントニア・ニコルさんがTwitterでシェアした。

「母は死ぬ前、バスルームの観葉植物に必ず水をやるよう父に伝えました。父は母の言葉をきちんと守り、枯れないように水をやり続けました。

最近引っ越すことになったので、植物も一緒に持っていこうとしました。植物は、きれいに茂っていました。ところが、それは作りものだったのです!くすくす笑う母の声が聞こえてきそうです」

ニコルさんはロンドン在住。引っ越しを手伝うために実家に戻ってこの事実に気付いた、とハフポストUS版に語った。

「父は『どうりで、今でもこんなにきれいに茂っているはずだ』と言いました」

「私たちは笑い転げました。母がまだ私たちと一緒にいるように感じられて嬉しかったです」

「父が自分の言葉を守っていて、母は満足しているでしょう」

ペドレさんとナイジェルさんは16歳の時に出会った。ペドレさんを失った後、ナイジェルさんは深い悲しみに襲われふさぎ込んだ。水やりはそんなナイジェルさんに「やることを与えた」とニコルさんは言う。床に水たまりができることあったが、トイレから水漏れしているせいだとナイジェルさんは思っていたそうだ。

(人工の観葉植物に水やりするナイジェルさん)

ツイートは10人くらいに見られるかな、と思っていたので、山のようなコメントやいいね!にニコルさんは驚いたそうだ。

コメントを残した多くの人が、ペドレさんのユーモアを讃えた。なかには「私も去年母を亡くしました。あなたのお母さんの冗談、家の母もきっと気に入ると思います」など、自分と大切な人の思い出を綴る人もいた。

「母の冗談で、たくさんの人が失った最愛の人の話をしてくれました。つらいことが起きたとき、素敵な出来事があると、心が温まります」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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