気になるワイシャツの黄ばみや黒ずみ。原因は?洗い方は?プロに聞いてみた

実はいつもの洗濯をちょっと変えるだけで、この汚れを防ぐことができるんです。

毎日きちんと洗濯をしているつもりでも、いつの間にか付着している「黄ばみ」や「黒ずみ」。とくにワイシャツは、こうした汚れが目立つため、発見した途端に気になりますよね。実はいつもの洗濯をちょっと変えるだけで、この汚れを防ぐことができるんです。今回は、ワイシャツの黄ばみや黒ずみ汚れのお手入れ方法をリネットお洗濯アンバサダーの近藤さんに聞いてみました。

どうして黄ばみ・黒ずみができるの?

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そもそもワイシャツに付着する黄ばみや黒ずみは、どうしてできるのでしょうか。

汚れの原因

黄ばみや黒ずみのどちらも、原因は「皮脂汚れ」です。皮脂汚れが空気に触れて酸化すると黄ばみになります。黒ずみは皮脂汚れが蓄積していくとできる汚れです。汚れは、以下のような原因で蓄積されると考えられます。

◯毎回「時短」で洗濯を行っている

洗濯機の「洗い」や「すすぎ」の回数や時間を短縮して洗濯すると、汚れが落としきれないことがあります。しっかり汚れを落とすには、「標準コース」を選択して洗うのがベストです。

◯液体洗剤を使っている

皮脂汚れは酸性ですが、液体洗剤はほとんどが中性。そのため、頑固な皮脂汚れを洗い落とすのには実はあまり向いていません。皮脂汚れのついた衣類を洗うなら、アルカリ性の「粉洗剤」がベスト。液体洗剤は、皮脂汚れが少ない冬場の洗濯や軽い汚れに向いています。

◯洗剤の使用規定量を守っていない

洗剤が少なすぎると洗浄力が落ちてしまい、多すぎると石鹸カスが残って汚れが蓄積しやすくなってしまいます。洗剤は水の量に合わせて、使用規定量を必ず守って使いましょう。

◯洗濯機に詰め込みすぎている

水の量に対して洗濯物が多すぎると、ドラムの中で衣類自体が動かずただ回っているだけの状態になってしまいます。そうなると洗剤や水が行き届かず、汚れが落としきれないことがあります。洗濯機には少し余裕を持って入れたほうが、汚れが落ちやすくなります。

◯長い時間放置してしまった

着用から洗濯をするまでに時間が空くと、酸化をしやすく、汚れが落ちにくくなります。週末にまとめて洗濯をしている場合でも、ワイシャツだけはできるだけ頻繁に洗濯するようにしましょう。頻繁に洗濯できない場合はクリーニングに任せるのがおすすめ。衣類に合わせて一番汚れ落ちがよくなる方法で洗うので多少放置したものでも落ちやすいです。

黄ばみ・黒ずみを落とすならこの方法!

ワイシャツの黄ばみや黒ずみができやすいのは、襟や脇、袖先の部分。着用後は、とくにこの部分を重点的に洗うようにするのがポイント。黄ばみと黒ずみでは落とし方が異なりますので、それぞれの方法をチェックしましょう。

黒ずみの落とし方

1. 食器洗い洗剤と歯ブラシでかき出す

黒ずんだ部分に食器洗い洗剤をつけて、一定方向に動かしてかき出していきます。強い力を加えると生地が傷むので、優しく丁寧に行いましょう。

食器洗い洗剤の代用として固形石鹸を使うのもアリです。固形石鹸はアルカリ性が強いので、皮脂汚れに適しています。

2.すすいで洗濯機で洗う

皮脂汚れが溶けやすい40度程度のお湯ですすぎましょう。すすぎが終わったら洗濯機に入れて、標準コースで洗濯します。

黄ばみの落とし方

1. まずは、黒ずみのお手入れ方法を試してみる

黄ばみは黒ずみも組み合わさってできることが多いので、まずは黒ずみの落とし方を実践してみてください。〈黒ずみの洗い方の1〉で洗剤をしっかりすすいだら、黄ばみが落ちているかチェック。落ちていない場合は、黄ばみの落とし方の2に進みます。

2. 酸素系漂白剤でつけ置きをする

酸素系漂白剤を使ってつけ置きをします。白いワイシャツ部分汚れか、全体的な汚れと色物かによって、洗い方が2つに分かれます。それぞれの洗い方をチェックしておきましょう。

◯白いワイシャツの部分的な黄ばみ

酸素系漂白剤を少量のお湯に溶かします。黄ばんでいる部分に直塗りをして、40度のお湯を張った洗面器に20分程度つけましょう。つけ置きが終わったら、液ごと洗濯機に入れて洗濯してください。漂白剤を部分的に使うことで、衣類の傷みを抑えることができます。

◯色物や白いワイシャツの全体的な黄ばみ

洗面器に酸素系漂白剤と40度のお湯を入れて溶かします。衣類を入れて20分程度つけましょう。つけ置きが終わったら液ごと洗濯機に入れて洗濯しましょう。色物のワイシャツに部分的に漂白剤を使うと、使った部分だけ色が変わってきてしまうことがあるので注意してください。

頑固な黄ばみや黒ずみはクリーニングで落とせる

今回ご紹介したお手入れ方法を実践してみても、落ちない黄ばみや黒ずみは、クリーニングで解決できるかもしれません。クリーニングの水洗いは水の温度や洗剤などを衣類に合わせて洗浄するので、ガンコな皮脂汚れにもダイレクトにアプローチしていきます。家庭では落とせなかった黄ばみや黒ずみも、一度で取れることがあるんです。

黄ばみ・黒ずみを防ぐコツ

正しいお手入れをすれば落とすことができる黄ばみや黒ずみですが、頻繁に歯ブラシでかき出していると衣類の劣化を早めてしまいます。黄ばみや黒ずみはできる前に阻止するのがベスト。そこで、近藤さんにおすすめの予防策も聞いてみました。

プロがおすすめする黄ばみ・黒ずみの予防方法

◯こまめに洗濯する

基本的に家庭でのこまめな洗濯が重要です。着用から洗濯までに時間が空くと黄ばみや黒ずみができるだけでなく、落ちにくくなる原因にもなります。ワイシャツを何枚かまとめてクリーニングに出すときも、事前に洗濯しておくのがおすすめです。

◯40度のお湯で洗濯する

皮脂汚れがもっとも落ちやすい温度は40度前後で、体温と同じくらいのお湯。残り湯を使う場合は、追い炊きをしてから使うとより効果的です。残り湯を使うときは「洗い」だけにしましょう。「すすぎ」に使うと雑菌がついて臭いの原因になるので、必ずキレイな水ですすいでください。また、入浴剤が入った残り湯は色移りする可能性があるので、洗濯に使うのは避けましょう。

◯粉洗剤を使う

皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性の粉洗剤を使うと落ちやすくなります。

◯「洗濯のり」を使う

洗濯のりはワイシャツの形をキレイに仕上げるだけでなく、汚れも防止してくれます。洗濯のりが繊維を覆うので、汚れがつきにくく、ついても洗濯時にのりと一緒に剥がれやすくなります。

︎※肌の弱い方は、洗濯のりで肌荒れを起こす可能性もあるので注意してください。

◯定期的にクリーニングに出す

上記のようなポイントに気をつけながら普段の洗濯をしていても、家庭ではどうしても落としきれない汚れもあります。定期的にクリーニングに出して、汚れの蓄積を防ぎましょう。

◯しまい洗いをする

衣替えをする前に汚れをしっかり落とす「しまい洗い」をしておくと、黄ばみや黒ずみの防止につながります。

まとめ

お気に入りのワイシャツほど、着用回数も汚れの蓄積も多くなるため、黄ばみや黒ずみがつきやすくなりがち。すでに、黄ばみや黒ずみができてしまっているものは今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。どうしても、家庭で落ちないものはクリーニングで相談しましょう。ワイシャツがキレイになったら、予防策も実践してみてくださいね。

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宅配ネットクリ−ニング「リネット」のクリーニング師。同社品質責任者などを歴任、現在もクリーニング工場の品質基準づくりを行なっている。