バイクレース「Moto2」で中上貴晶が優勝 日本人として6年ぶり、3人目の快挙(画像集)

10周目でトップに浮上した中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、後続をジリジリ引き離す好走で、キャリア初優勝を果たした。

第8戦オランダGP(TTサーキット・アッセン)で行われたMoto2クラスは、予選6番手からトップグループに加わり、10周目でトップに浮上した中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、後続をジリジリ引き離す好走で、キャリア初優勝を果たした。

第6戦イタリアGPでは、今季初のフロントロー獲得となる2番手、第7戦カタルニアGPでは今季初表彰台となる3位に入り、上り調子で今大会を迎えた。中上は、FP1でトップタイムをマークし、セッション中に雨が降る不安定なコンディションとなった予選では6番手、レースではフリー走行でのすばらしい走りを再現。終盤に雨が降り、24周のレースは21周で赤旗中断、ライバルを圧倒する走りで初優勝を飾った。

中上選手はMoto2に参戦し、77戦目での初優勝。日本人ライダーの優勝は2010年7月の第7戦カタルーニャGPの高橋裕紀以来6年ぶり、Moto2クラスでは3人目の優勝者となった。今年これまでのレースでは、ガソリンが多い序盤のペースをどうしても掴む事が出来ずセッティングで苦労したが、最近ようやく解消され、岡田忠之監督率いるチームアジアも3年目にしてようやく上昇気味になってきている。今後の活躍にも注目していきたい。

中上貴晶(Moto2 優勝)

「今週は、フリー走行、予選と、とても気持ちよく走れていました。不安定な天候とコンディションになった予選は6番手でしたが、ドライになればいいレースができると思っていました。その通りの走りができたし、序盤の混戦の中でも、落ち着いて走れました。レース中盤に(フランコ)モルビデリを抜いてトップに立ってからは、自分のリズムで走れたし、雨が降り始めた終盤も、後ろとの間隔を確認しながら落ち着いて走れました。今年は第6戦イタリアGPから調子がよく、前戦カタルニアGPでは3位表彰台を獲得しました。アッセンは特別得意なサーキットではないのですが、初日から調子がよく、優勝できると思っていました。サポートしてくれているすべての人に感謝したいです」

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