テスラのモデルSが消費者団体の信頼性調査で平均点を下回る

「モデルS P85D」は『コンシューマーレポート(CR)』が行った信頼性調査で、平均点を下回った。特に不満が多かった箇所とは......
Autoblog

『コンシューマーレポート(CR)』は時には与え、時には奪う。少なくともテスラに関しては、そうだ。数か月前、「モデルS P85D」がこの米消費者団体専門誌のロードテストにおいて過去最高評価で絶賛されたばかりだというのに、今度は信頼性調査でこき下ろされてしまった。投資家はこれに反応し、米紙『Los Angeles Times』によれば、テスラ社の株価が一時10%以上も下落したという。

CRは同WebサイトモデルSのことを「運転するには最高のクルマ」だと締めくくっている。しかし、約1,400名のオーナーを対象に行った調査からは、日常的に乗るには潜在的な問題が多いことが分かる。モデルSの信頼性評価が昨年の「平均的」から「平均以下」に落ちたため、CRは同モデルをお勧めすることが出来ずにいる。

オーナーからの不満が特に多かったのは、インテリアで発生する「ガラガラ」や「ミシリ」という騒音に関するものだ。しかし、より深刻な問題が起きる可能性もある。ドアハンドルが作動せず、乗り降りができない場合があるのだ。他にも、ブレーキディスクの歪み、アライメントの問題、ワイパーが作動しない問題などが挙がっており、初期のモデルでは駆動系の問題も報告されている。しかし、こうした問題にもかかわらず、オーナーの97%がまたモデルSを購入したいと考えているようだ。彼らはテスラの保証サービスを高く評価している。

株価はやや回復したものの、その日の終値は6.61%の下落となった。また、テスラにとっては、これから長期的な問題が浮上する可能性もある。「この先、生産台数が増え、さらに新たなモデルが加わるにつれて、テスラが今の品質を維持できるかどうかが課題になるだろう」とCRの自動車テスト担当ディレクター、ジェイク・フィッシャー氏は『Los Angeles Times』に語っている。テスラは先日「モデルX」を発売し、より安価な「モデル3」の発売も2017年に控えている

注目記事