がん患者の3人に1人が就労世代。私たちは「がんとの共生社会」をどのようにデザインしていくか【イベント】

ハフポスト日本版は、がんとの共生社会を目指す「ネクストリボン2020」を応援しています。イベントは2月4日(火)に開催します。
ネクストリボン2020
ネクストリボン2020
朝日新聞社

日本人の半数が、生涯に1度はがんにかかるという現代。がん患者の約3割が20~64歳の就労世代と言われています

以前は、「がん」というと「仕事も人生ももうおしまい」という悲観的なイメージが持たれがちでした。

しかし今は、がんと診断された人の5年相対生存率(※)は約66パーセント。手術や、抗がん剤や放射線による治療も、短期間の入院や通院で対応できるケースが増えているそうです。

つまり現代は、がんと診断されても仕事や人生を諦めることなく、治療をしながら共生していける時代なのです。

※5年相対生存率 がんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、同じ年齢・性別の日本 人全体と比べて、どのくらい低いかを表すもの。
イメージ写真

そんな医療の進歩の一方で、まだまだ社会が「がんと共生できる場所」にはなってはいないという現状も浮かび上がっています。

2019年の世論調査では「現在の日本社会では、がんの治療や検査のために2週間に一度程度病院に通う必要がある場合、働きつづけられる環境だと思いますか」という設問に対して、約57%の人が「働き続けられる環境だとは思わない」と回答しています

私たち一人一人は、がんとどのように共生していけばいいのか。

企業は、治療と仕事を両立する社員をどう支えていけばいいのか。

あなた自身が、もしくはあなたの大切な家族や友人、同僚が、いつかは直面するかもしれない課題。一度「自分ごと」として考えてみませんか。

2月4日は、ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)。この日に合わせて、朝日新聞はがんとの共生社会を目指す「ネクストリボン2020」というイベントを開催します。

<イベント概要>

・日時:2020年2月4日(火)

・会場:ザ・グランドホール(〒108-0075 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー 3階)

・お申し込み 下記リンクから応募フォーム記入

https://que.digital.asahi.com/epost/11000702

・参加費:無料

・締め切り:2019年1月15日(水)

定員:各480名(応募多数の場合は、抽選となります)

開催1週間前までに、当選者にのみ参加証(当選はがき)を発送します。

【第1部:シンポジウム】 13:00-16:05(開場12:30)

がんとの共生社会を目指して ~企業の働き方改革で共生社会実現へ~

日本はいま、生涯で2人に1人ががんになり、年間死亡者の死因の3割をがんが占める時代です。一方でがんは、治療やその後の検査を受けながら「付き合っていく病」に変わりつつあります。定年延長や女性の社会進出で、男女ともに働きながらがん治療をする人が増えています。がん対策に力を入れる企業、働き方改革やダイバーシティー推進、健康経営を積極推進する企業の事例をご紹介しながら、課題も共有します。そして、誰もがともに働ける社会のあり方について議論していきます。

■基調トーク(13:05-13:45)「がんでも仕事を諦めない、諦めさせない。上司・部下の4年の挑戦」

金澤 雄太 氏 (株式会社ジェイエイシーリクルートメント デジタルディビジョン シニア プリンシパル)
春野 直之 氏 (株式会社ジェイエイシーリクルートメント Webディビジョン 部長) (五十音順)
*コメンテーター 高橋 都 氏 (国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センター がんサバイバーシップ支援部長)
*コーディネーター 上野 創 (朝日新聞社 東京本社教育企画部ディレクター)

■パネルディスカッション(13:45-14:35)「中小企業でも、中小企業だからこそ出来る取り組みとは?」

谷口 正俊 氏 (株式会社ワールディング ファウンダー 代表取締役社長)
永江 耕治 氏 (株式会社エーピーコミュニケーションズ 取締役副社長)
松下 和正 氏 (株式会社松下産業 代表取締役社長) (五十音順)
*コーディネーター 上野 創 (朝日新聞社 東京本社教育企画部ディレクター)

■鼎談 「企業の新たな挑戦!ここまできたがん対策&働き方改革」(14:50-15:35)

古出 眞敏 氏 (アフラック生命保険株式会社 代表取締役社長)
山名 昌衛 氏 (コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長 兼 CEO) (五十音順)
*コーディネーター 竹下 隆一郎 (ハフポスト日本版編集長)

■総括 「がんとの共生社会を目指して」(15:35-16:05)

高橋 都 氏 × 竹下 隆一郎 × 上野 創(進行)

【第2部:トークライブ】18:30-20:30(開場18:00)

がんについて語ろう ~がんとともに生きる、寄り添う~

がんを乗り越えた方、がんを治療しながら前向きに自分らしく生きている方、また、がんを経験したパートナーを支えてきた方をお迎えし、自身の経験や今の思いなどを語って頂きます。「がんを自然に受け入れて欲しい」と望む経験者、「距離の取り方を知りたい」という伴走し、支えたいと思う周囲の方のためになればと思います。患者さんとその家族の励みになるだけではなく、広くがんに対する理解を深めるきっかけを作ります。昨年募集したイメージソングやキャンペーンソングが好評だったため、優秀賞の3人のアーティストもお迎えします。

■*はなおと* 「おなじこの陽を見て」(18:35-18:45)
「ネクストリボン×BIG UP!」 イメージソング優秀賞

■友寄 蓮 氏(タレント) 「未来を生きると信じて」(18:45-19:05)
対談 | 聞き手 上野 創 (朝日新聞社 東京本社教育企画部ディレクター)

■クリコ《保森 千枝》氏 (介護食アドバイザー) 「食べることは生きること。夫・アキオが教えてくれたこと」(19:05-19:25)

■忠津 勇樹 氏「simple」 Arisa「まだ」(19:25-19:45)
「ネクストリボン×BIG UP!」 イメージソング優秀賞

■木山 裕策 氏(歌手) 「がんが教えてくれた、自分らしい生き方」(19:45-20:10)

ネクストリボンキャンペーンソング「幸せはここに」

■宮本 亞門 氏(演出家) 「がん体験は命の勲章~先の不安より、今を謳歌したい~」(20:10-20:30)

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