「大満洲国って…ヤバくないかこれ!」お釣りの10円玉が10円玉じゃなかった。その正体は?

「どこで混ざった」「すげぇ!欲しい」「良い旅をしてきた貨幣だといいな」などと反響を呼んでいます。
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吉宮さんが10円玉の代わりに入手した満州国の「1分青銅貨」
吉宮さんが10円玉の代わりに入手した満州国の「1分青銅貨」
Twitter/rninopon

買い物中にお釣りでもらった10円玉が、10円玉ではなかった。しかもそこには「大満洲國」「康徳四年」という刻印が……。そんな体験がSNS上で話題になっている。

「建築学生の呟き」(@rninopon)のTwitterアカウントを運営する千葉大学院1年の吉宮晴紀さん。「お釣りでもらった10円玉、10円玉じゃなかった… 大満洲国って…ヤバくないかこれ!」と興奮気味に、他のお釣りと一緒に謎のコインの写真を10月22日に投稿。約4日間で、6万件以上の「いいね」が寄せられた。「どこで混ざった」「すげぇ!欲しい」「良い旅をしてきた貨幣だといいな」などと反響を呼んでいる。

■「満州に住んだことのあるお年寄りにお会いすることがあれば、贈呈したい」と投稿者

吉宮さんがお釣りで入手した「1分青銅貨」の裏面(左)と10円玉
吉宮さんがお釣りで入手した「1分青銅貨」の裏面(左)と10円玉
吉宮晴紀さん提供

これは戦前、日本の傀儡国家だった「満州国」で使われていた「1分青銅貨」だ。刻印によると康徳四年(1937年)に発行された。見た目や重さが10円玉と似ていることから、店員が間違えたとみられる。もちろん国内では使用できないが、コインショップでは「康徳三年」の1分青銅貨の美品が1800円で販売されているケースもある。

ハフポスト日本版は、吉宮さんに「1分青銅貨」を入手した経緯について取材した。吉宮さんが10月21日午後、千葉市内の自宅の近所にある青果店で野菜を買ったとき、店員から受け取ったという。その場で一目見て、珍しいものだと思った。店の人にも確認し、10円玉の代わりとしてもらったという。

今回の投稿が、6万件以上の「いいね」がついたことについては「私のアカウントを見ていただく機会にもなりますし、満足しております」と回答。今後もコインは手元に置いておくが「満州に住んだことのあるお年寄りにお会いすることがあれば、贈呈したい」と述べていた。

■吉宮さんとの一問一答

―― 「お釣りでもらった」のはどんな経緯でしたか?

千葉市内、近所の八百屋で野菜を買ったときに、店番のご老人から受け取りました。レジがない小さなお店なので、はじかれなかったのかもしれません。

――コインが10円玉ではないことに気づいたのは、どのタイミングですか?

すぐに釣り銭をあらためる癖がありますので、受け取ってすぐに気づきました。

―― その場で釣り銭の交換を申し出なかった理由は?

一目見て、珍しいものだと思ったからです。店の人にも確認し、10円玉の代わりとして頂くことになりました。

―― 色や大きさや重さなど10円玉とよく似ていましたか?

少し大きいのですが、重さはほぼ同じように思いました。

―― お店の人は「1分銅貨」を渡したことに気づいたとき、どんな反応でしたか?

昔はよくあったんだけど、最近は油断していました…とのことでした。

―― 今回の投稿は6万件を超える「いいね」が集まっていますが、こうした反響をどう感じていますか?

便乗の宣伝とともに私のアカウントを見ていただく機会にもなりますし、満足しております。7月にも6万件を超える「いいね」を戴いたツイートがありましたが、今回は「建築学生の呟き」といいながら建築以外の内容でしたので、不思議な気分でもあります。

―― もし旧満州国のコインだと、少なくとも数百円で取引されているようですが、今回のコインは今後どうされるご予定でしょうか?

手元に置いておきますが、満州に住んだことのあるお年寄りにお会いすることがあれば、贈呈したいと思っております。

■吉宮晴紀さんのプロフィール

千葉大学にて建築を学ぶ23才。日本が誇る旅館文化の継承と美しい伝統旅館建築の保全を目指して、泊まれる文化財の情報サイト「ときやど」を運営。また、旅館に泊まっては建物をスケッチで表現し、来年の出版を目指して取材に明け暮れている。