ハフコレ編集部

掃除のプロが太鼓判。地球にも、人にも優しい大掃除グッズのおすすめは?

大掃除すべき場所は、4箇所だけ!ペットや小さなお子さんがいても安心なナチュラル掃除のプロが教える掃除術。憂鬱な大掃除をスッキリ終わらせてしまいましょう。
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もう大掃除は終わりましたか?

いよいよ年の瀬。大掃除をしなくちゃと思いながらも面倒で、なかなか手をつけられていないという人もいるのではないでしょうか?1年間の汚れを落とすための掃除グッズを、買いにドラッグストアに行くのも手間がかかる…。

でも、大丈夫。そんな強力な洗剤をいろいろ揃えなくても、天然由来の洗剤を使って、道具をちょっと工夫するだけで、簡単に掃除はできます。

今年は“地球に優しい大掃除”をしてみませんか?その方法を植物系洗剤を使用し、赤ちゃんや子ども、ペット、アレルギー体質の方にも安心なハウスクリーニングサービスを行っている山崎由香さんに話を聞きました。

エコ洗剤なのに、体に異常が

山崎さんが地球に優しい掃除術にこだわるようになったのには、ご自身の経験があったと言います。

「夫婦でハウスクリーニング業をしているのですが、仕事を始めるときに研修に行ったんです。そこでエコ洗剤ですよって言われる洗剤を使ってエアコンクリーニングをしたのですが、夫が喉から出血して。元々夫はアレルギー体質で敏感だということもありますが、自分の体が耐えられないということはお客さんも耐えられない可能性があるということです。だからもっと安心して使える掃除グッズ、洗剤はないかという思いから始めることにしたんです」(山崎さん)

そんな山崎さんが考える大掃除のコツ。聞いてみると……

「汚れというのは、冷えると固まって落としにくくなる性質があります。だから、この寒い時期は大掃除に向いていないんです。余計な力を使うだけでなく、時間もかかり、洗剤も石油由来の科学的に作られた強いものを使わざるを得なくなります。“地球に優しい”から遠ざかってしまいますよね」と山崎さん。

家の中には、冷えて固まりやすい油汚れが多いため、大掃除をするなら春、夏、秋がいいのだそう。

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大掃除するべき場所は4箇所だけ!

「1年の幸運を願う年神様を迎え、日頃は遠方にいる家族やお客様も来るお正月の準備として、家の中をきれいにしておきたいと思いますよね。ですから私は大掃除は、玄関からリビングのすす払いとお風呂、トイレくらいでいいと思うんです。冷えて固まって落としにくくなっている台所の油汚れは、汚れがゆるむ春以降にしてみてはいかがでしょうか。そのほうが強い洗剤も使わずに済んで人にも地球にも優しいですよ」(山崎さん)

①玄関の掃除

玄関は照明から下駄箱とホコリを下ろして、靴を脱いだり履いたりするスペースをお掃除するだけ。ホコリ落としは後で紹介するフローリング用ドライシートが便利。

②リビングの掃除

フローリング用のドライシートが大活躍するのがリビングです。床用にスティック状の掃除用具にドライシートを装着して使っている人は多いと思います。でも、使い方はそれだけじゃないんです。壁を拭けばホコリが取れて、1トーン明るくなります。ドライシートはティッシュのような毛羽立ったホコリが拭いた箇所に付着しないので、リビングにあるいろいろなもの、例えばテレビなどの掃除にもうってつけです。

③お風呂の掃除

お風呂は体を洗い、シャンプーをして飛び散った水分をそのままにしておくと石鹸カス汚れに。腰から下を重点的にお掃除するのがポイントです。鏡や水栓金具の水分は取れない水垢になってしまうので、日頃から水分を拭き取るのがベスト。

④トイレの掃除

トイレの主な汚れといえば、水アカと尿、便による汚れ。この2つは後でご紹介するクエン酸で落とすことができます。流水レバーについた手垢はセスキ炭酸ソーダで落とせます。

プロが実際使っている、お掃除グッズは?

お風呂や台所など水周りをきれいに保つポイントは「水分を拭き取ること」。シャワーなどで広範囲に水が飛び散るお風呂の水を拭き取るのに大活躍なのが、こちら。長さも調節可能で高い場所でも大活躍します。窓掃除にも。

冷蔵庫の中など、汚れが冷えて固まっている場所はアクリルたわしをお湯につけて擦れば大抵落ちますが、それでも取れない場合などに役立つのがこのへら。汚れをシュッと削り落とすことができます。床にこびりついた汚れ、キッチンのコンロ周りの壁についてしまった油汚れにも使えるので、一つあると便利です。

お風呂用のスポンジとして売られている商品ですが、山崎さんは、トイレにもキッチンにも窓掃除にも使っているそう。お風呂用のスポンジは暑さがあるものが多いですが、この商品は薄く、簡単に折り曲げられるので細かいところまで掃除が行き届きます。網戸をなぞるだけで埃が取れますので網戸汚れにも◎。

地球からできた天然成分であるセスキ炭酸ソーダは、アルカリ性の性質を持っています。水に溶けやすく、酸性の汚れを中和して落とすことができます。酸性の汚れとは油汚れのことで、家の中の汚れのほとんどは油汚れ。つまり家の汚れのほとんどはセスキ炭酸ソーダで落とすことができるというわけです。テレビのリモコンやテレビ、窓、ドアノブなどにも意外と手垢はついています。そんな場所にも気軽に使えます。

セスキ炭酸ソーダと反対に酸性の性質を持っているのがこのクエン酸。アルカリ性の汚れを中和することができます。「クエン酸飲料」なんてものがある通り、口にしても安心な天然成分です。お風呂の床や洗面器などについた水アカ、黄ばみ汚れのほか、トイレの尿、便汚れにぴったりです。

ちょっとした汚れなら、洗剤なしでもお湯に浸してクルクルっとするだけで落とせる優れもの。山崎さんは食器洗いなどもこのアクリルたわしを使っているそう。

家中のホコリ落としに使える万能お掃除グッズです。「ティッシュ代わりに使えます」という山崎さん。使い方はあなた次第で何通りにでも。

まとめ

仕事納めが終わったら一気に大掃除を終わらせようと思っている人もいるはず。新年を気持ちよく迎えるためにも、掃除のプロが実際に使っているお掃除グッズを使って、掃除してみてくださいね。

みなさん本当に1年間お疲れ様でした。