Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」をCMに使用していたコカ・コーラが、同楽曲を使用したすべての広告素材の放映を停止した。
「コロンブス」は、6月12日に公開されたミュージックビデオ(MV)に対し「差別的な内容だ」「植民地主義や奴隷制を肯定している」などの批判が起き、レコード会社のユニバーサルミュージックが13日に公開停止にした。
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Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんも同日、「配慮不足だった」として謝罪した。
「コロンブス」はMrs. GREEN APPLEがコカ・コーラ「Coke STUDIO」のキャンペーンソングとして書き下ろした楽曲で、メンバー3人が出演するTVCMで使われていた。
コカコーラは13日、「コロンブスを使用したすべての広告素材の放映を停止した」とハフポストの取材に回答。
同楽曲について、「コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております。これは、我々が大切にしている価値とは異なるものです」とコメントした。
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コカ・コーラはMVの内容を事前に把握をしていなかったという。
「コロンブス」のMVでは、コロンブスやナポレオン、ベートヴェンに扮したMrs. GREEN APPLEのメンバーが、猿のように描かれた人々に馬の乗り方を教えたり、人力車を引かせたり、敬礼させたりするシーンが描かれていた。
コロンブスはかつては「アメリカ大陸の発見者」とされてきたが、近年はカリブ海の島々の先住民を武力で制圧し、植民地化して奴隷制を導入した人物として、肯定的な評価を見直す動きが広がっている。