生理用品を隠す袋、いりません。ユニ・チャームがハヤカワ五味さんらと「#NoBagForMe」のプロジェクト発足 新デザインも開発

「#NoBagForMe(袋はいらない)」。生理の価値観をアップデートするプロジェクトが始まります🔥🔥🔥
「#NoBagForMe」のプロジェクトメンバー。左から塩谷舞さん、菅本裕子(ゆうこす)さん、ハヤカワ五味さん、あっこゴリラさん、瀧波ユカリさん。
「#NoBagForMe」のプロジェクトメンバー。左から塩谷舞さん、菅本裕子(ゆうこす)さん、ハヤカワ五味さん、あっこゴリラさん、瀧波ユカリさん。
ユニ・チャーム提供

生理用品を隠すための紙袋やビニール袋はいりませんーー。その選択肢を後押しするプロジェクト「#NoBagForMe」を、生理用ナプキンなどを扱う大手メーカー、ユニ・チャームが始める。紙袋に入れる必要性を感じさせないような、従来のパッケージとは異なるデザインの商品も開発する。6月12日、同社が発表した。

プロジェクトメンバーには、女性たちから強い支持を集めるハヤカワ五味さん菅本裕子(ゆうこす)さんあっこゴリラさん塩谷舞さん瀧波ユカリさんが名を連ねた。

「#NoBagForMe」とは?新デザインも開発へ

生理用品をドラッグストアやコンビニなどで購入する時は、紙袋や中身の見えないビニール袋などで生理用品を”隠す”風習がある。

「#NoBagForMe」は、「生理は隠すものでも恥ずかしいものでもない」という考えのもと、「紙袋いりません」と言う選択肢をもつことを推進するプロジェクトだ。

ハッシュタグを使い、Twitterやnoteで生理にまつわる情報発信をするほか、紙袋に入れなくても持ち運びやすいデザインの新商品開発も進める。

プロジェクト発足の背景について、ユニ・チャームの広報担当者は「世の中には、『生理は恥ずかしいもの、隠すべきもの』という価値観がある。それを象徴することの一つが紙袋だと考えた」と説明。情報発信や新たな商品開発によって、その価値観をアップデートすることが目的という。

「強制や押し付けではなく、『紙袋はいらない』という”選択肢”を後押ししたいと思います」とも強調した。

生理用品のパッケージは、なぜピンク色やパステルカラーばかりなの?

生理用品コーナーのイメージ写真
生理用品コーナーのイメージ写真
NARONGRIT via Getty Images

ドラッグストアの生理用品コーナーは、ピンク色やパステルカラー、花柄など、いわゆる「女性らしい」とされるような色味やデザインで統一されている。

ユニ・チャームの担当者によると、「そうしたパッケージには『痛みを和らげる』ような優しいイメージもあり、実際に高い評価を受けてきた側面もある」という。

「#NoBagForMe」の一環として開発する新商品は、そうした従来のパッケージとは異なるデザインを起用する予定だ。

第一弾はタンポンで、2019年末にも発売を目指すという。

新商品開発は、胸が小さい人向けのランジェリーブランドを設立し、女性の悩みやコンプレックスに寄り添ってきたハヤカワ五味さんらとともに進める。

ハヤカワさんは、生理用品市場でトップのシェアを誇る同社がこのような取り組みを始めることについて、「とても心強く嬉しいこと」と話す。

「国内トップシェアの企業が『生理を、生理用品をより良くしたい』という熱意を持っているということ自体が、とても心強く嬉しいことだなと思います。既にユニ・チャームの担当者さんとも何度もお会いしていますが、心から信頼できる方々だなという点で、今回だけで終わらない意味のあるプロジェクトになったらいいなと思っています」

プロジェクトによって、「まずは、隠さなければならないという禁忌のイメージが払拭されたらいいなと思います」と意気込みを語った。

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